国債発行
第2次補正予算編成に伴い国債発行は過去最大規模に膨らむが、円債市場に動揺はみられない。日銀による購入増期待だけでなく、新型オペを巡る国債の新たな需要サイクルが出現しているためだ。写真は2019年8月、東京で撮影(2020年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 29日 ロイター] - 第2次補正予算編成に伴い国債発行は過去最大規模に膨らむが、円債市場に動揺はみられない。日銀による購入増期待だけでなく、新型オペを巡る国債の新たな需要サイクルが出現しているためだ。政府と中央銀行が一体化した政策運営は、危機対応の「グローバルスタンダード」になりつつある。しかし、異次元レベルでの持続的な運営は可能なのか、当の市場参加者も不安げにみつめている。

モラルハザード的な安心感

 市場関係者が国債発行計画で最も注目するのは、カレンダーベースの市中発行額だ。補正予算の事業規模や財政支出(真水)だけでは実際に市場に出てくる国債の量はわからない。会計年度より前に発行されていた前倒し債などを引いた同額をみて、初めて国債の需給を判断できる。

 そのカレンダーベースの市中発行額が2次補正予算編成によって212.3兆円に膨らむことになった。1次補正予算から59.5兆円、当初予算からは83.5兆円の増加となる。過去最大だった2013年度の156.6兆円と比較しても55.7兆円上回る「空前絶後」のレベルだ。

 しかし、債券市場は落ち着いている。国債需給に直接影響する額が急増することがわかったにもかかわらず、指標となる新発10年債利回りは市中発行額が明らかになった27日の市場で、わずかだがむしろ低下。28日も横ばいと堅調な動きを続けている。