体験重視・本物主義の教育を実践し
学びの意欲を喚起する

城西大学附属城西中学・高等学校

系列大学を背景に、医歯薬看護・医療技術系への進学者が多い城西大学附属。中学3年間で100以上の実験・観察に取り組むなど、知的好奇心を刺激する体験重視・本物主義の教育を実践し、自分自身の努力による成長を促している。

城西大学附属
城西中学・高等学校
斉藤 栄校長

 城西の教育の特徴は、体験重視・本物主義の教育である。教科書だけの学びではなく、本物に触れることで知的好奇心を刺激し、「なぜ?」に答える体験によって学びの意欲を喚起していく。

 斉藤栄校長は「それが学園創立当初からの城西の伝統なのです」と語る。

 例えば理科の授業では、中学3年次に1年間かけて課題探究の授業を行う。

 昨年はカビの研究を行うグループがあった。生徒たちはシャーレの中に食パンと一緒にさまざまな物質を置き、カビの繁殖を抑制する実験を行った。結果的にカビが一番繁殖したのはレモンで、繁殖しなかったのは食塩だった。だがそれは、レモンの水分が蒸発して湿度が高くなった結果であり、食塩は逆に水分を吸収したために繁殖が抑えられたのだ。

「科学的に言えば、酸性がカビの繁殖を抑えるのですが、生徒たちは結果を見て話し合い、自分たちの実験に一定の条件がそろっていないことに気が付いた。教えてしまったら簡単なことでも、生徒自身に検証の方法を考えさせ、自分たちで判断させる。一見遠回りに見えても、興味と好奇心を持たせることが、モノを考える根幹になると考えています」と語る斉藤校長。

中学3年次で全員参加の
オーストラリア海外研修

 城西の教育のもう一つの特徴は国際交流だ。1982年に米国オレゴン州のスイートホーム高校との姉妹校交流をきっかけに始まった国際交流活動は、現在世界7カ国・地域16の姉妹校・提携校関係に広がり、2018年度から「JOSAI Future Global Leader Program」がスタート、中学3年次にオーストラリアでの海外研修(2週間)に全員が参加する。

「プログラムの狙いは、異文化で育った同年代の生徒と触れ合う機会を設けることで、将来、国際社会で活躍できる生徒を育てること。また親元を離れた生活を海外で体験することで、生徒たちの自立心を育むこと。さらに全員が海外研修するという明確な目標があることで、中学3年間で英語を中心に有意義な学びが実現できるメリットがあります」(斉藤校長)

 城西では今年度から、中学入試に「学力スカラシップ制度」を導入した。これは入学時に所定の成績基準を満たした生徒を対象に、最大で入学金・施設費・授業料中学3年分を免除するというもの。今年度はその制度を利用して8人が入学した。高等学校でも成績別のクラス編成をしていない同校では、多様な才能を持つ生徒がクラスに混在する。

「城西では、生徒を成績で隔てる特進クラスがない代わりに、生徒たちの学びたいという意志に合わせて、長期休暇中や放課後に、多くの希望制の講座を用意しています。私たちは、自分自身で、自分の力を伸ばすことが成長だと考えている。それが“天分の伸長”を建学の精神とする、城西教育の在り方なのです」(斉藤校長)

理科では中学3年間で100以上の実験・観察に取り組むなど、自ら体験することで生徒たちの学ぶ意欲を引き出す、体験重視・本物主義の授業をする
城西大学附属城西中学・高等学校
https://josaigakuen.ac.jp/
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