“トビタテ!留学JAPAN”で生徒たちが活躍
グローバルの舞台で探究力を発揮する

順天中学校・高等学校

和算の研究者であった福田理軒(りけん)が創立した順天堂塾に始まる。大切にしているのは、課題を発見して解決する「探究力」。特色のあるグローバル教育と福祉教育を通して、国際的に活躍できる、多彩な才能と人間力を持つ生徒たちを輩出している。

順天中学校・
高等学校
片倉 敦副校長

 在校生と卒業生が制作した学校ガイドに、順天に対する生徒のアンケート調査が掲載されている。それによると、「順天は留学しやすい環境だと思う」「ボランティアは楽しく有意義な活動だと思う」という項目に、「そう思う」という高い回答率が寄せられている。

 その回答の通り、国際教育では数多くの留学サポートシステムがあり、福祉教育では身近な活動からグローバルな活動まで、数々のボランティアプログラムを用意している。

 昨年度は“トビタテ!留学JAPAN”に生徒5人が選ばれ、海外留学に挑戦した。

 ニューヨークの音楽学校に留学し、プロのジャズミュージシャンとセッションを行った生徒。環境先進国のオーストラリアやドイツに留学し、動物保護について学んだ生徒。国際ボランティアとしてカンボジアの子どもに英語を教えた生徒。フランスで2カ月間演劇の勉強をした生徒など、5人の生徒はそれぞれユニークな留学を立案し実行した。

「本校が育てたいと考えているのは、創造的学力(主体性)と国際対話力(多様性)、人間関係力(協働性)という三つの資質と能力です。この5人の生徒たちは、順天が目指すその教育を、見事に具現化してくれていると思います」と片倉敦副校長は説明する。

卒業生の活躍が
在校生たちのロールモデルに

 こうした生徒たちの活発な活動は、学習に対する主体性も目覚めさせてくれる。留学など海外で活動するためには、学習面での地道な努力も必要になるからだ。

 順天のカリキュラムの特徴は、基礎からしっかり学んでいく英語・数学・国語の“系統学習”の充実と、理科や社会で実施される“探究学習”にある。系統学習では少人数制「習熟度授業」を実施、リピート学習によって完全習得の指導を行う。探究学習ではフィールドワークを積極的に行い、科学的な思考力と社会を多角的に捉える力を育成する。

 また同校では前述したように福祉教育にも力を入れており、中等部の統合学習※※では、地域に根差した活動を取り入れ、高齢者や障がい者と共に学ぶワークショップを展開。ボランティアプログラムも多彩で、それらの活動を通して豊かな人間性が培われる。

「秋田大学医学部に進学したある卒業生は、1年休学してアフリカ南部のザンビアで医療支援に取り組み、昨年、予防接種の接種率と行政の信頼度についての学術論文が、著名な国際医学雑誌『ランセット』に掲載されました。まさに順天が目指す三つの資質と能力を兼ね備えた先輩で、生徒たちの良いロールモデルになってくれています」(片倉副校長)

 建学の精神は「順天求合(自然の摂理にしたがって真理を探求する)」。180余年前の和算の研究者であった創立者・福田理軒の「探求力」が、現代の生徒たちの中にも息づいている。

「トビタテ!留学JAPAN」の制度を利用して、国際ボランティアとしてカンボジアの子どもたちに英語を教えに行った小川紗慧さん

※「トビタテ!留学JAPAN」……文部科学省が展開する留学促進キャンペーン
※※「統合学習」……芸術・技家・保体・道徳

順天中学校・高等学校
https://www.junten.ed.jp/
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