本当に子どもの力を伸ばす学校

“やってみたい”なら“やらせてみよう”
未来を担う社会の優等生へ

獨協中学・高等学校

獨協中学・高等学校は、日本の近代化を担う人材育成のために創立された獨逸(ドイツ)学協会学校を前身とする伝統校。「豊かな人間性」「切り拓く知性」「柔らかな感性」を育むために、環境教育、グローバル教育に力を入れている。理系や医大進学希望者が多く、6年間を2年ごとの3ブロックに分け、成長へと導いている。

獨協中学・
高等学校
渡辺和雄校長

 1883年、ドイツに範を取って日本を近代国家にしていく人材の育成を目的として創立された、獨逸学協会学校を前身とする。初代校長は日本近代哲学の父と呼ばれる西周(にし あまね)。137年の歴史を持つ伝統校だ。

「現在の礎を築いたのが第13代目校長の天野貞祐先生です。その理念は、『人間教育』。『社会の優等生』すなわち『上品な人間』の育成を目指すと繰り返し述べています」と話す渡辺和雄校長。「私たちは、生徒が未来を担う社会の優等生になるべく、天野先生の理念を現代風に解釈し直し、現在の本校の教育理念の3本柱としています」。

 その第1が「豊かな人間性」=地球上の全ての人々や生き物が、将来においても共存できる環境づくりに貢献すること。第2は「切り拓く知性」=より良い未来を創造するために、自らの使命を自覚し、自ら考え判断し、一歩を踏み出す勇気を持つこと。そして第3に「柔らかな感性」=異なる文化背景や価値観を持った他者と交流し、共存し、協働すること。

 この理念を具現化するために、中高6年間を2年ごと三つのブロックに分けて導いている。

「中1・中2は、きちんとした生活習慣を身に付けて“社会を生きる”。中3・高1はOB講演、海外研修などで自分の周りの“社会を知る”。そして高2・高3は受験体制。本校では6割が理系で医大進学希望者が多いのが特徴です」と渡辺校長。

多様な価値観を受容する
豊かな感性

 同校で特筆すべきものに環境教育がある。ビオトープの管理や屋上壁面緑化などに取り組み、緑のネットワークという活動を行っている。「気候変動などにより、将来、食糧難や水不足が心配されますので、環境について中高生の頃から考えていかなければならないということで活動を始めました」(渡辺校長)。

 もう一つがグローバル教育。英語教育にも積極的だが、獨逸学協会としてスタートしただけに、ドイツ外務省が進めるPASCH※(パッシュ)に加盟し、世界標準のドイツ語教育が実施されている。その他、現地のギムナジウムやケルン大学との交流、ドイツ研修旅行なども行われている。

 ICT教育も積極的に推進。昨年、新たなPC施設として「TECLab」(テクラボ)も完成した。

 獨協での6年間で、生徒はどのような人間に成長していくのだろうか。

「実は『獨協のすごいヤツ』というDVDがあるのですが」と渡辺校長は楽しそうに話す。

「生徒にこれはすごいと思う生徒と理由を挙げてもらい、名指しされた生徒がまたすごいと思う生徒を挙げていくリレー形式の映像なのですが、これを見ると、生徒たちが人のどこに着目し、何を評価しているのかがよく分かります。見方、感じ方はいろいろで、多様な価値観を受容する豊かな感性が育まれていることを実感します。そして、 “やってみたい”と生徒が言ってきたら“やらせてみよう”。それが本校の姿勢なのです」(渡辺校長)

※「PASCH」……世界中でドイツ語を学んでいる学校、若者をつなげるネットワーク。日本では4校のみが指定を受けている

137年の歴史ある伝統校だけに、医学界、法曹界、教育界、文学界、スポーツ界などをはじめ、官僚や財界人など、多岐にわたる分野で多くの人材を輩出、OB講演の講師の人選には事欠かない
獨協中学・高等学校
https://www.dokkyo.ed.jp
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