夕食を22時に食べた時の代謝パラメータの変化は、18時に食べた時より4時間後ろにシフトし睡眠時間と重なり、血糖値のピークはより高く上昇した。中性脂肪のピークは遅延し、遊離脂肪酸は低値となり、脂肪の燃焼も低下した。睡眠状態への影響は見られなかったが、コルチゾールは増加した。これらの影響は、ふだんの就寝時間が早い人でより強く認められた。

 Jun氏は、「夕食を食べる時刻が遅くなる影響は、肥満の人や糖尿病の人で、より大きく現れる可能性がある」と述べる一方、「この違いが食事から就寝までの時間の差によるものなのか、食事の時刻そのものの差によるものなのかは明らかではない」との疑問点も挙げている。例えば、22時に夕食を取ったとしても3時に就寝するのであれば、18時に食事し23時に眠るのと代謝への影響は同じなのかという疑問だ。Jun氏は「食事や睡眠の影響は、個人の代謝や体内時計に基づき、個人ごとに異なる可能性がある」と推測し、「この疑問を、今後の研究で明らかにしていきたい」としている。

 この論文を査読した米ニューヨーク大学(NYU)ランゴン・ヘルスの栄養士であるSamantha Heller氏は、「就寝前に食事をすると、糖と脂肪の代謝が変化するという結果は理にかなっている」と述べるとともに、「人々は、しばしば夕食を食べてから就寝時までに間食をする。この行動には、ストレス、孤独感、怒りなども関連している」と問題の奥深さを指摘する。

 その対策としてHeller氏は、コップ1杯の水やハーブティーを飲む、読書や散歩をする、音楽やオーディオブックを聞く、などのアイデアを紹介している。また夕食を食べ過ぎないために、午後に軽くスナックを食べる方法もあるという。そして、「減量とより良い睡眠のためにできる簡単な方法は、夕食後にはキッチンに入らないようにすることだ」と語っている。(HealthDay News 2020年6月11日)

https://consumer.healthday.com/vitamins-and-nutrition-information-27/weight-gain-health-news-702/eating-before-bedtime-might-pack-on-the-pounds-758494.html

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