「スーパーイングリッシュコース(SEC)を中心に、独自の英語教育でグローバル人材を育成している目白研心。留学や語学研修プログラムなど、グローバルな学びの機会も数多く設けられ、生徒たちは培った英語力を武器に進路を世界に広げてゆく。

森岡浩希SEC主任教諭
目白研心では2014年から「スーパーイングリッシュコース(SEC)」を開設している。中3からスタートするコースで、海外大学または国内スーパーグローバル大学などへの進学を目標とし、毎年コンスタントに海外大学への進学者を出している。
SECを開設した理由について、SEC主任の森岡浩希教諭は、「変化し続ける時代に対応し活躍できる生徒を育てたいと考えたから」と説明する。もともと目白研心は英語教育に力を入れてきた歴史があり、その中でも実践的な英語の授業に定評があった。
その特色は、全コースで採用されているACE※プログラムにある。日本人教員が週4時間の授業で英語の基礎力とネイティブとのコミュニケーションの土台をつくり、ネイティブ教員が週3時間の授業で4技能全てをオールイングリッシュで教える。「読む・書く」の指導もネイティブが担当するのが特徴だ。
SECでは、カナダの語学学校で開発されたウェブのテキストを利用。同じユニットを日本人教員とネイティブ教員が同時に教えていく。ネイティブ教員としてSECを担当するグローバル教育部主任のイップ・ケン教諭は、「あえて同じユニットを日本人教員とネイティブ教員が教えることで、生徒たちは学びの反復ができて、理解が深まります」と語る。
※「ACE」……Active Communication in English
高校2年で
70日間の海外留学も実施
SECでは、英語力だけではなく、「異文化理解力」「論理的思考力」「グループワーク力」「プレゼンテーション力」の“四つの力”の育成にも力を入れている。グループワークを取り入れた授業や、海外のインターネット記事やニュース動画などを素材とする「ニュースペーパーイングリッシュ」という授業、海外大学の授業では必須のライティングを鍛える授業などがあり、英語の素材を通して四つの力を有機的に育成している。
また高2になるとオーストラリアへの70日間の海外留学を実施、複数の学校に分かれて留学生として各校のカリキュラムを履修する。「英語力は70日間ではそれほど大きくは伸びません。留学の目的は、海外の同世代の子たちが、どのようなビジョンを持って学校生活を送っているかを知ること。視野を広げることが一番の目的です」(森岡教諭)
目白研心では、SECの他に特進コースと総合コースがある。コースは違っても生徒たちは学校行事や部活で一緒に活動するため、SECの生徒たちから刺激を受け、海外大学への進学を希望する生徒も出始めているという。生徒一人一人に親身に向き合い、挑戦を後押しするのも同校の特徴だ。
「SECでは、中高生だからといって制限のある授業はしたくありません。例えば在学中に起業する生徒が出てきてもいい。学校全体に良い刺激を与えられる、チャレンジングなコースにしたいと考えています」(イップ・ケン教諭)

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