「グローバルイノベーションクラス」を開設し、
グローバル教育を強化する

聖学院中学校・高等学校

創立以来、キリスト教精神による人間教育に取り組む。教育理念は「Only One for Others」。先駆的な“思考力入試”で知られるが、来年度から「グローバルイノベーションクラス」を開設、海外大進学を視野に入れたグローバル教育を強化する。

聖学院中学校・高等学校
児浦良裕広報部部長

 聖学院では2021年度から、高校で「グローバルイノベーションクラス」を開設する。その狙いについて児浦良裕教諭は、「これまで本校が強みとしてきたグローバル教育をさらに強化し、海外大学や国内グローバル入試への体制を整えるため」と説明する。

 もともと聖学院では海外の大学への進学を推奨しており、毎年複数人の進学者を輩出している。今年度も、米国のペンシルバニア大学とワシントン大学へ2人進学する予定だ。

 海外大学への入学に関しては、高校在学中の活動歴も重要な要素となる。ワシントン大学へ進学する生徒は、校内の養蜂場から社会との関わりをテーマに活動。その「みつばちプロジェクト」で、日本政策金融公庫主催の“高校生ビジネスプラングランプリ”でベスト100プランに選ばれるなど、“高校生起業家”として注目された。

 一方、ペンシルバニア大に進学する生徒は、聖学院が実施している海外実践型・問題解決プログラム“Mission on the Ground”に参加。カンボジアの社会問題の現場を訪れ、現地で活躍する社会起業家とともに問題解決に挑んだ。「生徒たちは、私たちが想像する以上にさまざまなアイディアを出し合いながら実践し、商品化にも結び付いています」と児浦教諭は語る。

教育理念は
「他者のために生きる人」

 聖学院には、生徒たちのこうした才能を伸ばす環境が整えられている。そのベースとなっているのが、科学・数学・芸術領域を活性化させるSTEAM(スティーム)教育だ。例えば、マインドストームを活用したプログラミングを実施して四つの思考力「論理的・創造的・批判的・協働的」を鍛えたり、テクノロジーとデザインを融合して“デザインから考える椅子の製作”を行ったり、数学ではポリドロンを使って複雑な正多面体づくりに挑戦する。

 そもそも同校では、13年から独特の「思考力入試」を実施しており、STEAM教育に合う素質を持つ生徒たちが多く入学してくる。「また本校の特徴として、言葉を多く持てる環境があります。キリスト教学校なので礼拝を通して語彙力が増え、授業は双方向のPBL型なのでプレゼンテーション力が必然的に向上します。中学では、社会課題にグループで解決策を考える“クエストカップ全国大会”で優勝したこともあります」(児浦教諭)

 来年度からスタートする「グローバルイノベーションクラス」では、ネイティブ教員による各種のイマージョン教育や、プロジェクト主体の探究型学習など、学校独自の科目をコアにしたカリキュラムが組まれる。クラス参加の条件は英検準2級以上。「Only One for Others(他者のために生きる人)」を教育理念に掲げる聖学院では、自分らしさと、他者のためにという精神を大切にしながら、一歩先のオンリーワン教育を目指している。

※「PBL」……Project Based Learning

社会起業家とともに問題解決に挑んだ〝Mission on the Ground"。昨年は、女性の自立支援をサポートする「ラベンダージープ」の商品開発・プロモーションに取り組んだ
聖学院中学校・高等学校
https://www.seig-boys.org/
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