本当に子どもの力を伸ばす学校

志高く”国を築く”リーダーを育成する
独自のグローバル教育プログラム

成城中学校・成城高等学校

1885年創立の伝統校。当初は陸軍士官学校・幼年学校を志望する少年のための予備校で、明治以降の国のトップリーダーを多く輩出した。2013年から独自のグローバル教育プログラムを導入し、国内外トップレベルの大学へ卒業生を送り出している。

成城中学校・ 成城高等学校
栗原卯田子校長

 成城中学校・高等学校は135年の歴史を誇る伝統校だ。校名の「成城」は、中国の古典『詩経』の「哲夫成城」に由来し、”知徳の優れた男子は国を築く”という意味がある。

 2013年4月に都立小石川中等教育学校の校長から就任した栗原卯田子校長は、「授業第一主義」や「自学自習」の堅実な校風と「文武両道主義」の伝統を受け継ぎながらも、「新たな時代に対応したリーダーを育成したい」とオリジナルのグローバル教育プログラムを導入した。その中核を担うのが米国の名門カリフォルニア大学(UC)の学生らを招いて行われる「エンパワーメント・プログラム」だ。

 中3~高2の希望者を対象に、夏期休業中に5日間の日程で実施される。生徒5人と学生1人が一つのチームとなり、議論・企画・発表を全て英語で行う。「プログラムの目的は自己確立を目指したキャリア教育です。生徒たちは、UC生の視野の広さやポジティブシンキングに刺激を受け、物事に積極的に取り組むようになります」と栗原校長は解説する。

グローバルな出会いが
生徒のやる気を引き出す

「エンパワーメント・プログラム」は生徒たちの視野を広げ、将来の進路を考えるきっかけを与えてきた。例えば、13年に第1回目が実施されたとき高1だった生徒は、自分は不参加だったにもかかわらず、UC生や仲間たちから多大な影響を受け、今春、慶應義塾大学から外資系投資銀行へ就職した。

「英語が苦手な生徒でしたが、プログラムに参加した仲間と一緒にUC生たちと交流し、仲間たちが米国へホームステイに誘われた話を聞いて、『このままでは自分は置いて行かれる』と、やる気のスイッチが入ったそうです。大学在学中はロンドン大学へも留学し、グローバルに活躍したいという夢を抱いています。他にも東京理科大に進学した卒業生があるコンクールで文部科学大臣賞を受賞、高校生のときから研究していたことが成果を上げました。成城にはきっかけさえあれば、”大化けする子”がたくさんいます」と栗原校長。今春の卒業生のうち6人が海外大学へ合格していることからも、その成果がうかがえる。

 就任時から毎朝校門の前に立ち、生徒たちに声を掛けるのが日課である。昼休みや放課後には、アポなしで大勢の生徒が職員室や校長室を訪れる。教員と生徒の距離の近さもまた、同校の良き伝統の一つだ。

 同校では現在、中高完全一貫校へ向けてカリキュラムを改編中だ。数学と情報を融合した「数学統計」などの同校独自の新科目を設置しているほか、今年度から大学入試方式の多様化に合わせ、それまで高3で四つに分かれるコース制だったのを文系・理系の2コース制に変更。生徒の希望に対応しやすいように選択科目の自由度を高め、文理共通の「数学演習」などの科目を設置している。

 栗原校長の下、新時代のリーダー育成を掲げる成城の教育は、常に前進し続けている。

「エンパワーメント・プログラム」の様子。希望すればUC生をホストファミリーとして受け入れることもできる。交流が深まり、カリフォルニアの自宅に招かれた生徒もいる
成城中学校・成城高等学校
http://www.seijogakko.ed.jp/
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