すでに登録会員は約7700名(2009年7月23日現在)の同店だが、オープンして半年間は赤字続きだったそう。来店者数ゼロという夜も珍しくなかった。街頭のティッシュ配りに、ビールの割り引きフェア。それでも客は増えない。業を煮やし、大手飲食サービスのフリーペーパーに広告掲載を申し込んだところ、体よく断られた。「おたくは風俗店ではないのか」

 たしかに、婚活ブームが広がるまえは、「男女の出会いの場」にはあやしい響きが付いて回ったもの。初対面の男女が深夜に語り合う場所といったら、せいぜいキャバクラやクラブなどだったろう。

 「よろしかったら、一杯ご一緒にいかがですか」

 外国映画では、よくバーで男性が女性にこんな言葉をかけたりしているが、シャイな日本人にとってはありえない光景だ。それが今や「おおいにありうる」世の中になったのだから、婚活という言葉のパワーはつくづくすごい。

 だが、負のパワーもある。「婚活」の文字を隠れみのに暗躍する業者も少なくないことを、忘れてはならない。

暗躍する
「なんちゃって婚活サービス」も

 「婚活○○ 女性も安心のデリヘル派遣」

 ためしに、「婚活」「性風俗」というキーワードで検索したところ、こんな類のサイトがヒットした。婚活でデリヘル――。ほんとうに「安心」なのだろうか。このほか「デートクラブ」「結婚」で検索しても、数多くのサイトがヒットする。

 国民生活センターによると、「デート」を口実に販売目的を隠して異性に近づく「デート商法」の苦情は、2005年のピークより減っているものの、いまだに後をたたないという。