“5つのチカラ”で非認知型の智力を
身に付ける女子教育を実践

中村中学校・高等学校

2019年に、創立110周年を迎えた女子の伝統校。関東大震災や東京大空襲で校舎を3度焼失しながら不死鳥のように復活してきた歴史がある。1年留学が必須の「国際科」もあり、“機に応じて活動できる女性”の育成を目指している。

中村中学校・
高等学校
江藤 健教頭

 中村学園が取り組んでいるのは、これからの時代で必要になる、学力だけでない非認知型の“智力”を身に付けること。同校では、それを“5つのチカラ”に整理している。

 まず「地球規模で考え、足元から行動を起こすチカラ」。中学での国内外のサマースクールや高校での留学を通じてグローバルな視座を養う一方で、地元深川めぐりや自然体験、京都・奈良・広島・沖縄への修学旅行でローカルな視点を身に付け、視野の幅を広げる。

 二つ目は「人と上手な関係を構築するチカラ」。同校ではグループワークを重視し、協調性や多面的なものの見方を学ばせる。江藤健教頭は「本校は小規模校なので、生徒たちは学校行事や部活動でさまざまな役割をこなします。集団生活の中でもめごとが起こるのは当たり前。でもその中で自然とリーダーシップやフォロワーシップを身に付けていきます」と説明する。

 三つ目は「思考・判断し文字化するチカラ」。授業にクリティカルシンキングを導入して批判的思考力を養う一方、作文や小論文、レポートの作成など“思考を文字化”する機会を多く設けている。その数は5年間で100本を優に超える。プレゼン力が問われる「トビタテ!留学JAPAN」※の選考で5年連続、同校の生徒が日本代表に選ばれているのはその成果だ。

明るく飾らない
フレンドリーな校風

 四つ目は「考えて行動するチカラ」。中村学園には「スコラ/スコラライト」と呼ばれる手帳を用いて、自分の行動予定や結果、学習記録を書いていく習慣がある。行動を起こすには、まず自己管理ができることが必要であり、その手帳を通じて行動の土台をつくる。

 そして最後は、「自らサイクルを回し続けるチカラ」。例えばPDCAサイクルならC(チェック)の部分を重視する。自分の計画や行動を客観的に評価し、振り返りを大切にすることで、修正しながら成長する力を身に付けていく。「中村学園の建学の精神は、“機に応じて活動できる女性の育成”。これら5つのチカラで、正解のない問いに満ちた時代でも対応できると考えています」(江藤教頭)。

 今年度からは、さらに1対1学習への取り組みを強化。キャリア探究や、企業とコラボする課題解決型学習(PBL)をスタート、放課後学習も充実させていくという。

 中村学園には、普通科に加えて1年間の留学が義務付けられている「国際科」があり、海外大学への進学の道も開けている。留学先は米国・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドの4カ国から選択できる。「本校の生徒はよく、“明るくて人懐っこい”といわれます。確かに、誰に対しても飾ることなく、分け隔てなく話し掛けるフレンドリーさがあると思います」と語る江藤教頭。そんな伸びやかな校風の中で“5つのチカラ”が女子生徒たちをたくましく育てていく。

※「トビタテ!留学JAPAN」……文部科学省が展開する留学促進キャンペーン

中村学園ではグループワークを多く取り入れ、自己理解と他者理解を深めるとともに、協調性や多面的なものの見方を学んでいく
中村中学校・高等学校
https://www.nakamura.ed.jp/

学校データ

中村中学校・高等学校
女子校
最寄り駅
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〒135-8404
東京都江東区清澄2-3-15
03-3642-8041
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