「自学自習」「自治自律」の精神の下
独自の英語教育や選択プログラムを提供

成城学園中学校高等学校

大正自由主義教育運動で中心的な役割を果たした澤柳政太郎が1917年に創設して100年余り。2016年3月には中高一貫新校舎が完成し、成城学園は第2世紀の教育をスタートさせた。教育内容もより進化し、独自の英語教育や体験学習を提供している。

成城学園 中学校高等学校
中村雅浩校長

 成城学園の原点には、創設者・澤柳政太郎の「自学自習」「自治自律」の精神がある。

 今年4月に就任した中村雅浩校長は「創設者は現在につながる教育の仕組みを作られた方。創立100周年を機に、もう一度、その精神から学びたい。一方、行事や進路指導の在り方などは捉え直して、新しい器(新校舎)に合う教育内容を模索しつつ、前へ進みたいと思います」と語る。

 同校の卒業生には、指揮者の小澤征爾氏、昆虫の研究でイグノーベル賞を受賞した上村佳孝氏など世界を舞台に活躍する人材も数多い。それは豊かな情操教育と伝統的に力を入れてきた英語教育の質の高さの反映かもしれない。2018年4月からは、大学入試改革も見据えて、「国際社会を生きるための英語」を習得する英語一貫教育プログラムをスタートした。授業では「Oxford University Press」の教科書を採用し、ネイティブによるオーラルコミュニケーション授業で実践的な英語力と国際感覚を磨く。また、リスニングとスピーキングは全生徒にタブレットを配布し、eラーニング教材を駆使した自宅学習で補強し、英語4技能をバランスよく伸ばしている。

多彩な留学プログラムで
国際感覚を醸成

 国際交流にも注力している。米国の名門私立高校・マクダナ校への短期留学は30年の伝統がある。同じく米国のジェイセラ校や英国の名門ブレコン校への長期留学制度も始まった。中学ではオーストラリア短期留学など、多彩なプログラムで英語力の向上と国際感覚の醸成を図っている。

 もう一つの特徴は、「体験学習」だ。ライフセービングを中心に学ぶ「海の学校」(中1)、北アルプスへの本格的な登山「山の学校」(中2)などで、仲間と支え合い助け合いながら、自然への理解や自己管理力を身に付けていく。さらに高校では、興味を持ったコースに参加できる6ジャンル、約25コースの課外教室がある。 

 生徒の個性を尊重する教育方針は進路指導にも反映されている。中学3年で現役の大学生に話を聞く進路ガイダンスを行い、高校1年では各界の第一線で活躍する著名人を招いて講義やワークショップを行うなど、キャリアガイダンスを実施。高校2・3年で、成城大学へ進学希望の「Aコース」、他大学の文系へ進学希望の「Bコース」、他大学の理系へ進学希望の「理数コース」に分かれ、生徒の自己実現を手厚くサポートしている。

 新型コロナウイルス感染症の拡大により休校を余儀なくされた間も教員と生徒は、ICTを活用し、コミュニケーションを深め合った。

「不測の事態に柔軟に対応する先生方の懐の深さと熱心さに感動しました。休校中のICTの活用は、学びをさらに楽しいものに変える可能性を秘めており、その可能性を形にするという方向で活用していきたいと考えています」(中村校長)

オーストラリア短期留学(中学)では、「世界一美しい街」といわれるパースでホームステイしながら現地校に通うほか、現地の人と交流する機会も設けている

(*2020年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため未実施のプログラム・イベントも含む。)

成城学園中学校高等学校
https://www.seijogakuen.ed.jp/chukou/
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