国際バカロレア中等教育プログラムの
候補校に認定、進路が多彩に広がる

東京家政大学附属女子中学校・高等学校

来年度、創立140周年を迎えるという女子の伝統校だ。附属する東京家政大学は児童学科や栄養学科、看護学科などがあり、専門教育の色合いが強い大学。最近は内部進学以外の進路も増えた。国際バカロレア(IB)プログラムの導入で、国際的な視野を持つ人材の養成も図る。

東京家政大学附属
女子中学校・高等学校
篠澤文雄校長

 東京家政大学附属は、国際バカロレア(IB)中等教育プログラム(MYP)の候補校に認定され、現在、IBワールドスクール(IB認定校)としての認定に向けた申請段階にある。国際バカロレア機構は、質の高い国際教育プログラム・IBを世界中に提供しており、IBのディプロマプログラム(16~19歳)の修了は、世界の大学への入学資格となる。

 IBプログラムが目指すのは、国際的な視野を持つ人間を育てることだ。「私たちがIBプログラムの導入を決めたのは、本校が育成したいと考えるグローバル人材と、IBプログラムが設定している学習者像が合致していたからです」と篠澤文雄校長は説明する。

 建学の精神は「自主自律」。その精神を実現するために「愛情・勤勉・聡明」という生活信条の実践を目指している。「愛情」とは、幸福な生活を創造できる女性、「勤勉」とは生涯学び続ける女性、そして「聡明」とは多文化共生社会で活躍できる女性になること。

 例えば、IBの学習者像として「振り返りができる人」がある。自分自身の学びと成長を促すため、自分の考えや経験について深く考察し、自分を理解するように努める人のことだ。それは同校の生活信条である「勤勉」「聡明」に符合する。
※「IB」……International Baccalaureate

学びのコンセプトは
「探究学習」「英語プレゼン力」

 具体的に学びのコンセプトとしているのは、「探究学習」と「英語プレゼン力」だ。
「探究学習は、日々の授業の中に取り入れ、基礎学力を付けた上で、生徒たちは自ら問いを立て、個人およびチームで難しい課題に取り組み解決する力、さまざまな角度から物事を見る力を養っていきます」(篠澤校長)

 英語プレゼン力を身に付けるためには、ALT(外国語指導助手)のティームティーチング、中1から高2までの英語プレゼン力養成講座、オンライン英会話の導入などに力を入れていく。すでにオールイングリッシュのイマージョン教育も一部取り入れており、今後はGTEC(ジーテック)※※や英検などの受験対策にも注力していく予定だ。

 同校の魅力の一つは、東京家政大学のキャンパスに立地している点だ。中高大連携で家庭科では大学の先生による講座を設けている。中学生はランチルームでの完全給食で、栄養教諭がバランスの良い献立を作成している。

 6カ年のクラスは、難関大学を目指す特進クラスと、専門教育が特色の東京家政大学に内部進学する進学クラスがある。内部進学者は全体の35%ほどだが、学年生徒数の半分の推薦枠と外部併願もある。

「IB認定校となれば海外大学も視野に入り、進路の選択肢はますます広がります」と語る篠澤校長。IBプログラムの導入は、日経米州編集総局長、日本英語交流連盟副会長など、豊富な国際経験と文化的貢献が顕著な菅谷定彦学園理事長の、国際人養成を目指すとの思いもあって実現した。積極的な学校改革に注目したい。
※※「GTEC」……Global Test of English Communication

国際バカロレア中等教育プログラム(MYP)の候補校として認められた東京家政大学附属。グローバル人材を育成し、「KASEI」から「SEKAI」へを目指す

東京家政大学附属女子中学校・高等学校
https://www.tokyo-kasei.ed.jp/

TOP