校名一新、共学化へ。新校長の下
自主性を重んじる教育を提供

品川翔英中学校・高等学校

創立88年の女子校・小野学園女子中学校・高等学校を前身とし、2020年4月に校名を「品川翔英」と一新して共学化。今年1期生を迎えた。新任の柴田哲彦校長の下、時代の要請に応える有為な人材の育成を掲げ、自主性を重んじた特色ある教育プログラムを提供する。

品川翔英中学校・ 高等学校
柴田哲彦校長

「2007年生まれの人の50%は107歳まで生きるといわれています。人生は学校を卒業した後の方が長い。そして、世の中は常に変化します。品川翔英はそんな変化の激しい社会に貢献できる『学び続ける意欲と能力』を備えた人間、『自律した学習者』を育てたいと考えています」

 そう語るのは柴田哲彦校長。

 品川翔英は20年4月に女子校だった小野学園女子中学校・高等学校から校名を変えて共学化し、教育目標などを一新してスタートした。柴田新校長はそのかじ取りを理事長から一任されている。小野学園一筋の教職員が多数いる中で、柴田校長は異色の経歴を持つ「教育のプロ」だ。学生時代はラグビーに打ち込み、大学卒業後は国立大学附属校、全寮制進学校のハウスマスター・教頭などを歴任。一族の名を冠した校名さえ捨て、時代の変化に合わせた学校にしたいという理事長の覚悟に心が動き、校長就任を引き受けたという。

 前身の小野学園のルーツは、88年前の「京南家政女学校」にさかのぼる。女性に学問は必要ないといわれた時代に、英語や数学を教えるなど、次代を見据えた教育を行う先進的な女子塾だった。一方で、生徒一人一人の個性を尊重し、丁寧に指導する教育方針を貫いてきた。だが、進学実績のみが問われる風潮が強まる中、改革の必要に迫られていった。そこで出した答えが、「男女共に切磋琢磨して、時代の要請に応える有為な人材を送り出し続ける学び舎を創ること」(柴田校長)だった。

探究学習で社会や
仕事への興味を喚起

 品川翔英では「自律した学習者」を育てるために、6年間を通して、平日1日の午後と土曜日をLearner's Timeと名付け、さまざまなプログラムを提供する。これは柴田校長が視察で訪れた米国のボーディングスクール(全寮制校)やフランスの学校で、生徒の自主性を尊重した自習時間を設けていることにヒントを得ている。

 プログラムでは6年間を2年ごとに分け、PBL(探究学習)、グローバル教育、社会貢献、自律学習と四つの分野で多様なプログラムを提供する。PBLでは社会で活躍するプロフェッショナルを招いて話を聞いたり、社会の多様な問題と出会う機会を設け、学習が将来の興味や目標に近づいたり、問題解決の手段となったりするように配慮する。

「変化の時代には既存の価値観や常識に疑問を持ち、問題解決のための提案・実行ができる人間が求められています。生徒たちには社会に出て何らかの分野でプロフェッショナルとなり、より豊かで人間的な社会をつくるために貢献してほしい。むろん、その道程に海外を含む難関校への進学があるなら、全力でサポートしていきます」と柴田校長。

 同校の理念と柴田校長の熱意に共感し、今春1期生は男女とも前年を大幅に上回る入学者があった。品川の地から若い英知が飛翔する日を待ちたい。

キャンパスは大井町駅、西大井駅から徒歩圏内と至便の地にある。丁寧に手入れされた木々に心が癒やされる
品川翔英中学校・高等学校
http://shinagawa-shouei.ac.jp/juniorhighschool/
TOP