のびやかな自立した女性を育むため改革を推進、
北鎌倉から未来を見据える

北鎌倉女子学園中学校高等学校

今年度創立80周年を迎え、「ジエシカ」と名付けた学校改革が進行中の伝統校、北鎌倉女子学園。新しい教育目標は「のびやかな自立した女性を育む」こと。今年度から開成中学校・高等学校の前校長・柳沢幸雄氏が学園長に就任、改革を強力に推進する。

北鎌倉女子学園 中学校高等学校
柳沢幸雄学園長

 古都・鎌倉の高台、小鳥がさえずる豊かな自然の中にある北鎌倉女子学園。創立が1940年で、中学校から国内でも数少ない音楽専門コースを持つことでも知られる。伝統的に良妻賢母を育てる校風だったが、2020年の創立80周年を機に、これまでにない大きな学校改革に取り組んでいる。18年度、元駐米特命全権大使の藤崎一郎氏が理事長に就任、そして今年度は、開成中学校・高等学校前校長の柳沢幸雄氏が学園長に就任した。

 同校が掲げる新しい教育理念は、「のびやかな自立した女性を育む」。「ジエシカ」と呼ぶ四つの学校改革を進行している。

「ジ」は自主性の尊重・受験に強い授業、「エ」は英語教育の抜本的強化、「シ」は施設・備品の一新、「カ」は鎌倉に密着した体験学習だ。

「目指しているのは、型にはめる教育から脱却し、生徒一人一人が持っている資質をうまく引き出すこと。帰国生を含め、生徒たちの育ってきたプロセスの多様性を受け入れ、同調圧力のない、お互いを認め合う環境をつくること。それが結果的に女性の自立と国際化につながると考えています」。そう語るのは、柳沢学園長だ。

アクティブラーニングを軸にした
授業が日常

 資質を引き出すための具体的な方法は、生徒たちがためらいなく発言できる教室にすること。「子どもたちが一番伸びるのは、“自分が受け入れられている”という実感を持てる環境です。自分の発言が頭ごなしに否定されず、肯定的に捉えられ、面白がられて話の先を促される。学校でも家庭にも、そういう環境がある子どもが一番伸びる。それは開成で生徒たちを教えてきた私の実感です」(柳沢学園長)

 北鎌倉女子では、今年度から中学普通コースが「先進コース」と名称を変えた。ここではいわゆる一斉授業ではなく、アクティブラーニングを軸にした、主体的かつ最先端の学びが日常になる。プログラミングや3Dプリンターを使った作品作りなどもあり、一人一人の発見や気付きを大切にし、創造性を発揮できるような授業が展開される。まさに“自分が受け入れられている”という環境が準備されているのだ。

 さらに北鎌倉女子は、革新的な教育機関としてAppleの「Distinguished School(ADS)」にも認定され、今後はICTを最大限に活用しながら、学びのパーソナライズ化(個別最適化)を進めていく。

 柳沢学園長がもう一つ目指しているのは、学内で先輩が後輩を指導できる構造をつくること。
「学校生活の中で、お手本にできる先輩に出会えれば、後輩は放っておいても成長します。北鎌倉女子は、そのような先輩後輩の良い循環が生まれる学校にしていきたい」

 生徒の教育には家庭の協力も大事だという考えから、柳沢学園長は保護者に対しても懇談会などで、積極的にコミュニケーションを取ってゆく考えだ。

北鎌倉女子ではICT環境の整備にも力を入れ、1人1台のiPadを貸与。Appleの「Distinguished School(ADS)」にも認定されている

北鎌倉女子学園中学校高等学校
https://www.kitakama.ac.jp/

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