タブレットPC本格導入で主体的な学びを身に付け、
海外大学への進学も選択肢に

神奈川大学附属中・高等学校

広大なキャンパスは豊かな緑に囲まれ、校舎を取り巻く自然植物は授業でも利用されている。神奈川大学附属の完全中高一貫の共学校で、国公立大学への進学に強い。最近はタブレットを利用したICT教育を本格化するなど、先進的な教育に挑戦する学校としても知られる。

神奈川大学附属 中・高等学校
小林道夫副校長

 神奈川大附属は「先進的な教育に挑戦する学校」として、2016年に1人1台タブレットPC導入プランのロードマップを作り、18年から中学3年でパソコンを必携とした授業に取り組み、19年度に中学2~高校1年の3学年に導入の幅を広げた。

 ロードマップを作成した小林道夫副校長は、タブレット導入による一番の効果は、生徒たちに「自分で学習管理をし、自分で考える姿勢」が付いてきたことだと言う。

「教材を事前に配信することで、教室では全員の解答をその場で集めて共通の“つまずきポイント”を学んだり、宿題もタブレットで配信し次の授業前に回収して対策を立てるなど、授業を効率よく行えるようになりました。生徒たちはタブレットを通じて、必然的に全員が授業に“参加”せざるを得なくなり、たとえ異なる意見でも皆の前で評価されることで、自らの考えを積極的に発言、主体性を持って学ぶようになったのです」(小林副校長)

 タブレットを使うことで、調査やプレゼンテーション、グループワークなどのアクティブラーニングの実践も活発になった。能動的な学習の姿勢は学力の向上にも結び付き、タブレット導入後の学年は、模試などでこれまでにない好成績を出している。

英国マンチェスター大学など
海外大学への進学も

 神奈川大附属はグローバル教育にも強みがある。英語科ではALT(外国語指導助手)による少人数の英会話・GTEC(ジーテック)対策授業があり、eラーニングツールのCollege Pathwayを利用して英語運用能力を高めるほか、英国語学研修を利用したホームステイ、海外姉妹校との交流活動など、異文化理解のためのプログラムも充実している。

 19年からは、そのグローバル教育の集大成として、海外協定大学推薦制度(UPAA)を導入。初年度にはその制度を利用して、英国の名門マンチェスター大学の他、海外10大学に11人が合格するという実績を出した。

「UPAAの良いところは、併願校の一つとして海外大学を考えられる点。これまでグローバル教育を推進していても、自分の夢や進路にはなかなか結び付かなかった。UPAAの制度を利用すれば、きちんと準備をすることで、生徒はその夢に手が届くようになったのです」(小林副校長)

 もとより神奈川大附属は高い進学実績で知られる。国公立志望の生徒が多いため私大文系クラスはつくらず、最後まで主要5教科をしっかり学ぶ。今年度は、国公立大に全体の約4分の1の64人が合格、早慶上理にも約100人の合格を出した。

 自然豊かで広大なキャンパスも魅力で、部活動の入部率も中学96%、高校87%と高い。ジェンダーバイアスを設けない「共学共修」の特色もあり、ICTを有効に活用しながら、学習を通して自己肯定感を持たせ、自分の将来を描ける子どもたちを育てている。

※「GTEC」……Global Test of English Communication

神奈川大附属ではICTを活用した主体的な学びを促進、日々の活動も eポートフォリオで記入し、大学入試にも対応している
神奈川大学附属中・高等学校
http://www.fhs.kanagawa-u.ac.jp/
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