「世界標準」の教育が浸透し、
“Contribution(貢献)”が根付く学園に

三田国際学園中学校・高等学校

私立校の中でも他校に先駆けてアクティブラーニングを取り入れた三田国際学園。インターナショナルクラスに加えて、医療系進路を見据えるMSTも人気だ。本科クラスでは2年間に及ぶ基礎ゼミナールを開講、学校を挙げて「貢献する」人材を育成している。

三田国際学園中学校・高等学校
今井 誠教頭・広報部長

 三田国際ではここ数年で、出願者の併願校が変化したという。御三家といわれる最上位クラスの学校や、有名大学の付属校との併願が増えた。人気の理由は、インターナショナルクラスの存在と、「世界標準」の教育を実践するプログラムの充実ぶりにある。

 今井誠教頭は、「目まぐるしく変化し、正解のない時代を生きていくためには、“英語”“コミュニケーション”“サイエンスリテラシー”“ICTリテラシー”“考える力”という5つの力を伸ばすことが大切だと考えています。その中でも“考える力”とは、論理的思考のプロセスを辿(たど)りながら、他者とアイデアを交わす中で、探究することを楽しみ、自分の中で新たな問いを発見することをイメージしています」と説明する。

 例えば本科クラスでは、2年次から大学のゼミに匹敵する「基礎ゼミナール」を開講している。まず「探究」の技法を習得してから、その年に開講されている講座を選択(図表参照)、自分の研究課題を設定して調査・研究に取り組み、3年次の学園祭で成果のプレゼンテーションを行い、最終的に論文を執筆し、紀要を発行する。2年間かけて一つのテーマを探究することで、有機的につながり合う“5つの力”を養っていくのだ。

本科クラスで行われる「基礎ゼミナール」講座例

グループ名 講座名
言語と文学 アートに・ことばを・文学する
個人と社会 経営実践講座
グローバル社会の継続可能性を探る
メディアと人間 メディア・クリエイション
実験科学 生物を考える
理論科学研究
「ものづくり」の化学
数学とコンピュータ 見て・創って・感じる数学
Tech!(プログラミング)
Unityを味わう

本物の研究者が、
「興味あること」の研究を後押し

MSTでは医療者や研究者への進路を見据えて数学の進度を早めている

 MST(メディカルサイエンステクノロジークラス)・高校のMSTC(メディカルサイエンステクノロジーコース)では、論理的思考のプロセスを徹底的に学ぶ。中学1年では理論的アプローチの素地をつくる「サイエンスリテラシー」を学び、2年からは問題解決のための実践的アプローチ「基礎研究α」を実施する。 
 また博士号を持つ2人の教員も教壇に立ち、「天井を設けずに、生徒たちの興味があることはどんどん深掘りさせている」という。

MSTCの生徒は、外部の研究発表会で数多くの表彰を受けている

 その成果として昨年度、中高生のための学会「サイエンスキャッスル2019 関東大会」に参加したMSTCの高校2年生が、最優秀賞を受賞した。研究のテーマは「抗生物質生産菌に対する外的刺激の応用法」。未知の抗生物質を見つけるため、微生物のスクリーニング法を開発し、微生物に光の刺激を与えることで、抗生物質をより活発に産出させたり、異なる抗生物質を産出させることができないかという仮説の検証を行ったという。

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