厳しさを通して独自の“男子力”を育成
多彩な進路選択が可能な総合大学の付属校

日本大学豊山中学校・豊山高等学校

日本大学付属校の中で唯一の男子校である日大豊山。東京の名刹(めいさつ)・護国寺に隣接した好立地にあり、モダンな校舎で独自の「男子力」を磨いている。日本大学への進学率は付属校でもトップクラス。総合大学の付属校ゆえ、多彩な進路を選択できるのが魅力だ。

日本大学豊山中学校・豊山高等学校
松井 靖校長

 日大豊山の昨年度の入試は、各回とも前年度を上回る応募があり、偏差値も上昇、受験生にとっては厳しい入試となった。その人気の理由は何だったのか?

 松井靖校長は、「受験者数が増えた背景には、昨今の男子校人気と、付属校の中でも日本大学への進学率がトップクラスという理由があると思います。また数年前から説明会などで、男子校として挨拶や生活面など、指導には厳しい面があると率直に語ってきたことが、一定の保護者の方々の心に届いたからではないでしょうか」と推測する。

 松井校長が中高6年間で目指しているのは「男子力の育成」である。ただし日大豊山の男子力とは、一般的にイメージされる“泥くさい”男子力ではない。

男子校だが家庭科もある。男子校だからこそジェンダーフリーの精神が育つ

「本校の教育理念は“強く正しく大らかに”ですが、“強く”は心身とも強く大事な人を守ることができる力、“正しく”はルールを守って行動できる力、“大らかに”は他人を思いやり、さまざまな意見を受け入れる力、という意味があります。いうなれば日大豊山の男子力とは、その三つの力を兼ね備え、大らかさの中で生まれる“遊び心”を持つこと。女性と共に社会に参画できる、ジェンダーフリーの男子を育てたいと考えています」

付属校の中でも、
理工学部の推薦枠が多いのが特徴

 日大豊山の魅力は、16学部87学科を有する総合大学の付属校で、医学部から芸術学部まで、多彩な進路を選択できることにある。推薦方法には、全付属校が参加する基礎学力選抜と、過去の実績に応じて付属校単位で枠が与えられる付属特別選抜、さらに推薦を有したまま国公立大学にチャレンジできる国公立併願方式の三つがある。

(左)将来を見据えたキャリア教育では、日本大学での体験授業もある(写真は日大松戸歯学部)
(右) 理科の実験風景。推薦で日大理工学部に進学する生徒たちが多いのが特徴だ

 日大進学率が毎年約8割と高く、現役大学進学者は約95%に達している。

日本大学豊山中学校・ 豊山高等学校
田中正勝広報主任

 同校の田中正勝教諭は、「本校の進学の特徴は、付属校の中でも男子校の強みとして理工学部の推薦枠が多く、実際に理系学部に進学する生徒が多いこと。また毎年、超難関の医学部や歯学部に進学する生徒を輩出していることです。さらに他大学の慶應や早稲田、上智、東京理科大をはじめ、私大医学部や薬学部へ進学する生徒も数多くいます。中高大連携教育で、高校在学中に日本大学の単位を取得できる制度もあり、生徒たちが皆、早い時期から将来の進路について意識を持てるのが強みといえます」と説明する。

 中学受験で入学する生徒全員が第1志望だったというわけではない、と田中教諭は率直に語る。だが、中高6年間を日大豊山で過ごすうち、仲間ができて学校が大好きになる。男子しかいない環境の中で、伸び伸びと才能を伸ばし、多彩な進路に進んでゆくのだ。

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