コロナ禍の下、世界経済の見通しは依然として厳しく、不確実性も大きい。それにもかかわらず3月下旬以降、「不況下の株高」が華々しく進んだ。為替市場でも、2月下旬から1カ月の間に暴落した新興国、資源輸出国の通貨が、5~6月のリスクオン機運に乗って反発した(次ページ図参照)。

 一見すると様変わりだが、来年にかけて中期では、まだまだ紆余曲折があるとみている。ただ、あえて中期的とするのは、その先の好機を思い描いているからだ。

 世界銀行やIMF(国際通貨基金)などの国際機関、FRB(米連邦準備制度理事会)など政策当局の最新経済見通しでは、米国をはじめ先進国も世界も、今年は世界大恐慌以来の大幅なマイナス成長になり、来年もコロナ前の正常軌道に復帰できない。

 そして、IMF公表のGFSR(国際金融安定性報告書)は、実体経済の苦境と株式市場の楽観の乖離に警鐘を鳴らした。