来週の日経平均株価の予想レンジを発表!

来週(7/6~10)の日経平均株価の予想レンジは、
2万2000~2万2600円! 国内ETFによる分配金捻出
の“売り”が終われば、押し目買いのチャンス到来か!?

2020年7月3日公開(2020年7月3日更新)
ラカンリチェルカ(村瀬 智一)
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今週の日経平均株価は、値動きの少ない膠着した状態。
個人投資家好みの中小型株は、値動きの荒さが目立ち始める

 今週(6月29日〜7月3日)の日経平均株価は、わずかに下落したものの、基本的には値動きの少ない相場となりました。

 米国では、全米規模で新型コロナウイルスの感染者数が増加しており、再開した経済活動に影響が出るのではないかという懸念に上値を抑えられています。一方で、米国の6月のISM製造業景況指数が活動の拡大を示す「50」を予想外に回復したほか、同じく米国の6月の雇用統計が予想を上回るなど、経済指標が改善傾向にあることから、日経平均株価も下を売り込む流れにならず、結果として2万2000〜2万2500円辺りでのレンジ取引が続きました。米国市場では3連休を控えていたことで商いが減少し、短期的な売買が中心だったことも、膠着感の強い相場展開につながったようです。

■日経平均株価チャート/日足・3カ月
日経平均株価チャート/日足・3カ月日経平均株価チャート/日足・3カ月(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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 また、再開されたIPOに個人投資家の資金が集中する一方で、アンジェス(4563)や先週に急騰したGMOグループ企業など、これまで上昇基調が続いていた銘柄が急落するなど、資金の回転が早まっていることが窺えました。

来週は、TOPIX銘柄が買い控えられやすい相場に!
投資家の物色の流れは値動きの大きい中小型株に向かう

【来週の日経平均株価の想定レンジ】
 2万2000円 ~ 2万2600円

 
 来週(7月6日〜10日)の日経平均株価は、今週に引き続き、値動きの少ない相場展開になりそうです。

 米国市場の動向や、新型コロナウイルス関連の報道に影響されやすい状況が続くでしょう。特に新型コロナウイルスに関しては、米国で感染者数が増加していることに加え、東京都でも感染者数が増加傾向にあるため、今後、相場が上昇していくには日米で感染状況に改善が見られてくるかがポイントとなります

 また、世界中で開発が進むワクチンや治療薬の治験結果にも注目です。米国のファイザーとドイツのバイオNテックは7月1日、新型コロナウイルス向けのワクチン治験で有望な結果が確認されたと発表したほか、7月から9月ごろにかけて、多くのバイオ企業から治験結果が公表されます。新型コロナウイルスの予防や治療に前向きな結果がでれば、株価に大きく影響を与えることになりそうです。

 一方、日本国内では、7月8日と10日に主要なETF(上場投資信託)の分配金基準日を迎えますが、分配金を捻出するために、現物と先物の合計で7000億円超の売りが発生すると推計されています。株式市場では周知の事実ではありますが、それでも東証1部上場銘柄の売りが警戒視されやすく、買い控えにつながりそうです。ただ、週末辺りには、悪材料が出尽くした後の“アク抜け”が意識され、押し目買いを狙う動きもありそうです

 そうした状況から、投資家の物色の流れは中小型株に向かいやすいと考えられます。前出のアンジェスやGMOグループ企業などの荒い値動きの影響で手を出しづらいところもあると思いますが、そもそも人気の高い中小型株は一方向に価格が振れやすいため、イレギュラーな株価がつくことも珍しくありません。「5G」や「コロナ禍でも成長期待のある銘柄」など、大きく調整する場面では“押し目”を丹念に拾いたいところです。

 その他、小売企業の決算発表が増えてくるので、決算内容を受けた市場の反応にも注目しておきましょう。

【今週の値上がり率・値下がり率・出来高ランキング】
クレアホールディングスが+74.77%で値上がり率トップ!

 ここからは、今週、値動きが目立った個別銘柄を見ていきましょう。

 今週の値上がり率ランキングのトップは、クレアホールディングス(1757)。6月半ばに子会社のクレアがダチョウ抗体を配合した新型コロナウイルス対策商品を発売した、との発表が材料視されました。この製品に関して電子商取引のフォーシーズと販売業務委託契約を締結したとも発表しており、相場全体で値動きが少ないなか、低位材料株として短期の値幅取り狙いの売買が活発化しています。

 値上がり率2位のフルッタフルッタ(2586)は、東証が上場廃止にかかる猶予期間入りの指定を解除すると発表したことが材料視されました。発表の翌日6月26日にはストップ高となり、今週に入っても出来高を伴っての強い値動きが続きました。

 値上がり率3位のアイ・ピー・エス(4335)は、SAPジャパンの承認を受け、準大手および中堅企業を対象とした新たなサービスの提供を開始したとの発表が材料視されました。株価は一気に1000円を突破し、個人投資家中心の物色がさらに活性化しました。

 一方、値下がり率ランキングの1位はサンデンホールディングス(6444)で、私的整理の一種である「事業再生ADR」を第三者機関に申請したことが嫌気されました。今後は、事業を継続しながら金融機関と経営再建計画を協議することになります。

 値下がり率2位のANAP(3189)は、子会社ANAPラボが再生医療コンサルティング事業を展開するASメディカルサポートと業務提携することを発表したことが材料視されて足元で急伸していました。しかし、6月頭に300円程度だったら株価が6月末には1419円まで急伸していたこともあり、7月に入って一気に反動安の流れになりました。

■今週の値上がり率 トップ5
順位 先週末比(%) 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
1 +74.77 クレアホールディングス(東2・1757)
2 +50.47 フルッタフルッタ(マザ・2586)
3 +42.95 アイ・ピー・エス(JQ・4335)
4 +41.82 スーパーバリュー(JQ・3094)
5 +39.13 ソフィアホールディングス(JQ・6942)
■今週の値下がり率 ワースト5
順位 先週末比(%) 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
1 −38.50 サンデンホールディングス(東1・6444)
2 −35.61 ANAP(JQ・3189)
3 −31.34 三陽商会(東1・8011)
4 −7325 アイリックコーポレーション(マザ・7325)
5 −4596 窪田製薬ホールディングス(マザ・4596)
■今週の出来高 トップ5
順位 出来高(株) 銘柄名(市場・コード)※クリックで最新株価・チャートへ
1 406,030,400 みずほフィナンシャルグループ(東1・8411)
2 308,394,700 小僧寿し(JQ・9973)
3 276,466,500 三菱UFJフィナンシャル・グループ(東1・8306)
4 223,009,400 クレアホールディングス(東2・1757)
5 206,191,800 日本通信(東1・9424)

【来週の主要イベント】
「米国ISM非製造業」や「中国CPI」「小売決算」「IPO」に注目!

<7月6日(月)>
◆決算発表:高島屋(8233)ベルク(9974)
◆独5月製造業新規受注
◆英6月建設業購買担当者景気指数(PMI)
◆欧5月小売売上高
◆米6月サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値
米6月ISM非製造業景況指数

<7月7日(火)>
◆5月全世帯家計調査/消費支出
◆5月景気先行指数/一致指数
◆決算発表:ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(3222)
Branding Engineer(7352)マザーズ上場
◆豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
◆独5月鉱工業生産

<7月8日(水)>
◆5月国際収支/経常収支/貿易収支
◆6月景気ウオッチャー調査
◆決算発表:ファミリーマート(8028)イオン(8267)ウエルシアホールディングス(3141)
◆米MBA住宅ローン申請指数

<7月9日(木)>
◆5月機械受注
◆決算発表:くら寿司(2695)セブン&アイ・ホールディングス(3382)ファーストリテイリング(9983)
中6月消費者物価指数(CPI)
◆中6月生産者物価指数(PPI)
◆独5月貿易収支/経常収支
◆米5月卸売売上高

<7月10日(金)>
◆決算発表:アスクル(2678)コスモス薬品(3349)安川電機(6506)良品計画(7453)
Speee(4499)JASDAQ上場
◆米6月卸売物価指数(PPI)

【来週の注目銘柄】
「図研エルミック」「ギークス」「NCS&A」
の3銘柄をピックアップ!

 来週、注目したい銘柄は、この3つです。

図研エルミック(2020年7月3日時点)
業種 市場・コード 株価 予想PER 実績PBR
情報・通信 東2・4770 355円 443.7倍 3.58倍
産業分野向けの「見える化ツール」市場の拡大に期待
通信ミドルウェア製品を主力としています。監視システム分野やFAアプリケーションパッケージなど、産業向け製品への需要拡大が期待できます。また、「5G」の本格普及により、生産システムと連携した映像システムなど製造業向けの「見える化ツール」の需要が今後拡大すると思われます。さらに、省力化ニーズも株価を後押しするでしょう。
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ギークス(2020年7月3日時点)
業種 市場・コード 株価 予想PER 実績PBR
サービス業 東1・7060 1187円 36.4倍 3.69倍
在宅勤務の増加による「ギグワーク」の増加がプラス要因に
ITフリーランスの働き方を支援し、企業とマッチングするサービスを展開しています。新型コロナウイルス対策として在宅勤務が増加したことで、ネット経由で企業や個人から単発の仕事を請け負う「ギグワーク」が増えているようです。働き方改革やコロナ禍における生活スタイルの変化によって、IT人材事業の需要が増えそうです。
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NCS&A(2020年7月3日時点)
業種 市場・コード 株価 予想PER 実績PBR
情報・通信 東2・9709 551円 −倍 1.86倍
「5G」の普及や政府によるデジタル化の推進が追い風に
システム開発やシステム構築を展開しています。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、主要取引先であるホテルや外食業、製造・流通業ではIT投資を見合わせる可能性はありますが、一方で「5G」の本格普及や政府によるデジタル化の推進により、中長期的にはシステム開発の需要は安定的に伸びると考えられます。
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【※今週のピックアップ記事!】
「防災」関連銘柄は、台風や土砂災害のたびに高騰しやすい投資テーマ!「構造計画研究所」や「いであ」「イトーヨーギョー」など、要チェック銘柄を紹介!

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