カンボジア 2012年9月4日

カンボジアに暮らして知る「この国の1ドル」

「1ドル」の交通費だって値切る!

 さて、まずモトドップに乗ってみよう。流しなので、道路わきに「乗りたいなあ」という顔をして待っていると、すぐに手をあげて「乗っていかない?」と、バイクが近づいてくる。乗る前に、値段交渉。運転手は、外国人とみるとドル札しか持っていないだろう、とすぐに「1ドル」と言ってくる。カンボジアでは、通貨リエル(1ドル=4000リエル前後)とドルが併用されている。

計4人乗りのバイク。最近は、「バイクは2人乗りまで」と規制する法律案が検討されている【撮影/木村文】

 だが、プノンペン中心部なら、モトドップは1ドル未満が相場である。ここはひとつ、リエルを使いこなす「リエラー」であることをちらつかせて、2000リエル(約40円)、3000リエル(約60円)と細かく刻んでみる。すると、たいてい1ドル未満で落ち着く。

 「1ドルを値切るのか」と、驚くかもしれないが、相場を必要以上に上げないことは、自分のためのみならず。途上国で「金持ち」と誤解されながら地道な暮らしをする外国人たちの暗黙の連帯と協定である。

 ここで日常生活を送る身には交通費はバカにならない。全く公共交通機関のない(おまけに暑くて歩けない)町で仕事をすると、1日何回モトドップに乗ることになるか。それが1カ月積算されれば結構な額になる。

バイクは庶民の足。何でも運ぶ。どれだけでも載せられるだけ載せる【撮影/木村文】

 これがトゥクトゥクとなると、さらに値が上がる。荷物を抱えている場合、バイクではバランスが悪く、危ない。その点、トゥクトゥクなら座席が広くて安定しているので安心だ。ということでトゥクトゥクの相場は、近場で1.5ドルから2ドル。安定性があるのでモトよりも長距離移動に適しており、30分から1時間走る郊外まで行けば5ドルから7ドルとなる。

 これは、言葉の不自由な在住外国人である私が実体験した交通費だ。カンボジア人相手には彼らはもっと安い値段で商売をしているだろう。カンボジアではあらゆる場面で二重料金がある。観光地や博物館の入場料はよくある話だが、日常生活の電気料金や、ごみ収集料金にも「外国人料金」がある。

 


幸福の「資本」論|橘玲著 幸福の「資本」論 重版出来!
橘玲著

あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」。あなたが目指すべき人生は?
定価:1,650円(税込) 発行:ダイヤモンド社
購入はコチラ!
世の中の仕組みと人生のデザイン|橘玲のメルマガ配信中! 20日間無料 ザイでしか読めない!橘玲のメルマガ「世の中の仕組みと人生のデザイン」も好評配信中!
月額880円(税込)
いますぐ試す(20日間無料)
 

 

バックナンバー

»関連記事一覧を見る

海外投資必勝マニュアル&本

海外投資のノウハウが凝縮! ここで紹介しているコンテンツ、書籍はすべて、ネットから購入が可能です。さらに「海外投資実践マニュアル」は「海外投資を楽しむ会」の会員になれば割引価格で購入可能です。

作家・橘玲のディープなメルマガ
発売即重版決定! 橘玲の最新刊【幸福の「資本」論】発売!
橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
橘玲×ZAiONLINE海外投資の歩き方
作家・橘玲がメルマガ配信を開始!
subcolumn下影

ページのトップに戻る

本WEBサイトに掲載している全ての記事およびデータについて、その情報源の正確性・確実性・適時性を保証したものではありません。本サイトの提供情報を利用することで被った被害について、当社および情報提供元は一切の責任を負いませ ん。万一、本サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社および情報提供元は一切責任を負いません。本サイトからアクセス可能な、第三者が運営するサイトのアドレスおよび掲載内容の正確性についても保証するものではなく、このような第三者サイトの利用による損害について、当社は一切責任を負いません。また、併せて下段の「プライバシーポリシー・著作権」もご確認ください。