「いつになったら日本へ行けるのか?」
中国国内で訪日希望者が急増

中国で訪日観光熱が再燃!目的は爆買いから「癒やし」へ街中でこのような光景が再び見られるのはいつになることやら Photo by San Miguel Chikuzen(以下同)

 中国は、経済活動本格化のアピールを強めている。中国各都市への強力なロックダウンが解除された反動で高額消費が急拡大したが、それも一段落したようだ。

 経済活動は再開されつつある中で、旅行会社に対する「いつ日本へ行けるようになるのか?」という問い合わせが増えているという。

 日本同様に海外旅行は解禁されていないばかりか、中国政府は旅行会社による国内旅行も許可しておらず、多くの旅行会社の経営状態が逼迫 (ひっぱく)している。

 著者が定期的に取材する中国大連の旅行会社では、大連市内限定の観光業も認められていない(他市では市内・省内限定で観光業が部分解禁されている都市もある)。しかし、そもそも大連在住者が居住する市内観光や旅行を旅行会社へ依頼することはほとんどないので、市内限定で旅行業が解禁されても意味がないと話す。

 前出の旅行会社は、日本との関係を生かして7月から物販事業を始めた。そうしないと倒産してしまうと危機感を漂わせる。