新型コロナウイルスの影響で、学校に行けず、オンラインで授業を受ける機会が増えました。オンラインで授業を受けられない子どもたちは、自習せざるを得ませんが、自己管理能力がない大人が多いのに、子どもたちに自ら進んで勉強させるのはひと苦労です。
子どもたちが進んで勉強するには、どうすればいいのか。そこで、『図解版ずるい暗記術』から、夏休み期間中に、遅れた勉強を取り戻すためにも、自己管理能力、モチベーション、やる気、集中力を上げるために必要な7ステップを新たに紹介します。子ども向けにシフトした内容ですが、大人でも十分使えるもの。先行き不透明な未来に気落ちするのではなく、今できることを精いっぱいやりましょう!
モチベーションをあげるには、RPGのようなゲーム感覚で達成感を得ていくことです。今回は、ステップ2=レベル10の状態。さあ、「できる」をイメージしましょう。

【ずるい自習術ACT02】できない子が強くなる小説や少年漫画を読もうPhoto: Adobe Stock

できるようになる姿をイメージする

「できない主人公」も、いつまでもできないままではゴールにたどり着けません。先に進むためには、「できない主人公ができるようになっていくストーリーを描いた漫画や小説を読む」ことをおすすめします。主人公に自分を重ね合わせることで、できるようになっていく自分をより具体的にイメージしやすくなります。

 私が受験勉強をしているときに愛読した漫画は、『NARUTOーナルトー』でした。当時の私は、主人公の忍者・うずまきナルトと同じく落ちこぼれ。数々の修行を経て成長していくナルトになったつもりで、「今はできないけれど、いずれこうなっていくんだ!」と自分を鼓舞しながら、読んでいました。こんなふうに、自分が投影しやすい人物を思い浮かべて、少しずつできるようになる姿をイメージしながら勉強に取り組むと、モチベーションも上がります。

【ずるい自習術ACT02】できない子が強くなる小説や少年漫画を読もう

努力しなければ先には進めない!

 この過程で重要なのは、「努力する」ことです。どんなヒーローも、最初から優秀だったわけではなく、厳しい修行を重ねて強くなったのです。漫画や小説の力を借り、「努力して先に進む」という世界観に入り込んでいきましょう。そして、「努力の方向性をしっかり見極める」こと。

 今やっている勉強は何に効果があるのか、この問題が解けたらほかに何が理解できるようになるのか、と目的意識を持つと確実に変わります。

 できない自分を認める→努力する→目標に到達する。この3つのステップを意識しながら、前進していきましょう。

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