[木村昭二のどんとこい!フロンティア投資]
暑いぜ砂漠、熱いぜエジプト経済!
個人投資家は投資不適格の今こそ注目だ

2012年9月7日公開(2012年9月19日更新)
木村昭二

エジプト経済の熱さを身を持って知る旅
現地人も怖気づく真夏の砂漠へGO!

砂漠の中に突如現れるオアシス。ドライバーさんとガイドさんがお祈りのために、顔や手足を清めている (Photo:©木村昭二)

 やはり、エジプトと言えば砂漠なので、今回は投資調査を終えた後にリビア砂漠(西方砂漠)への冒険旅行も敢行しました。8月の砂漠は死ぬほど灼熱で、日中は気温50度を超える日もざらといいます。それでも「砂漠に行きたい」と言うと、エジプト人は一様にたじろぎました。

 ガイドと共にランドクルーザーで砂漠に入りました。見渡す限りの砂また砂、林立する石灰の奇岩たち、そして地下水が湧き出すオアシス…。それは日本にいては決して見ることのできない美しい世界でした。

(左)ホワイトデザートには石灰岩の奇石が林立、どこかの惑星に来た気分。(右)砂漠の真ん中でパンクし立ち往生していたランドクルーザー。通る車がなければ、この人はどうなっていたのだろう (Photo:©木村昭二)

 夜になると気温が下がり、クーラーを効かせた室内のように、ちょうどいい温度になります。そこに絨毯を敷き、満天の星空の下で食べる炙り焼きのチキンとライス、トマトで煮込んだジャガイモの何と美味しかったことか!

 焚き火を囲んで食事をしていると、どこからともなくフェネック(キツネ)がやってきて、我々のおこぼれに与ろうとします。完全な野生なのですが、こんなに近くで撮影することができました。かわいいでしょう!

 こんな光景は絶対に他の国では見ることができません。観光はエジプトの主たる外貨獲得手段の一つですが、争乱以降、治安の悪化を心配して訪れる観光客が激減したといいます。実際、今回の調査でそんなに危ないことはないと判りましたので、行きたい人は空いている今がチャンスではないでしょうか。 

(左上)砂漠に絨毯を敷いて寝床とする。(左下)砂漠の夕食。焚き火で炙ったチキンとジャポニカ米にトマト味に煮込んだジャガイモを添えて。めちゃくちゃ美味!(右上/右下)私たちのキャンプに砂漠のキツネ「フェネック」が現れた、それも3匹も!こんなに近くで撮影できるなんて、ラッキーだった! (Photo:©木村昭二)

終身旅行者PTをナメんじゃねー!
土産物詐欺に騙されそうになった

 ただ、まったく安全かと言えば100%はないわけで…。実は今回、カイロでちょっとした詐欺に引っ掛りそうになりました。

 ホテルに戻ろうとしたところ、ある青年に声を掛けられました。「私はカイロ大学で歴史を学んでいるアーティストで、フランスにも留学経験があります。父はカイロ大学の教授です。実はこの近くで店をやっているのですが、見に来ませんか」と言うのです。

 典型的な詐欺師っぽかったのですが、「地球の歩き方」に騙された体験談でも書こうと思って、付いていってみることにしました。店に入ると、明日結婚式という妹(そんなタイミングよく結婚式があるかっつーの)と、お兄さんを紹介されます。椅子に座ると、そのお兄さんが「あなたの名前は?」などと聞いてきます。きたきた、何か始まるぞ。

 名前をローマ字で書いて見せると、男は頼みもしないのにパピルスの絵に象形文字で勝手に名前を書き込みます。どうせ、名前を書き込んじゃったから買えよとでも言うのだと思って「それはいらないよ」とはっきりと断ります。ついでに「昨日、ギザの町で香水とパピルスも買ったから、そういうものももう買わない」と釘を刺します。

 それでも兄と称する男は、何食わぬ顔をして「あなたのお父さんお母さん、兄弟の名前は?」と聞いてきます。適当に名前を書くと30枚くらいのパピルスの絵を見せて「好きな絵を選べ」と言います。1枚ごとに「これは好き?」「これは嫌い?」というのが続いて、最後の1枚が残ると案の定、男はその絵に筆者の家族の名前を象形文字で書き込もうとしました。

 これはやばい!名前を書き込まれたら最後、絶対に買えと3人がかりで迫ってくるに違いないと思い、店の入口をめがけて一目散に逃げました。とっさの逃亡に驚いたみたいで、3人も追い掛けてきませんでした。

 という話が「地球の歩き方・エジプト編」にあったら、投稿主は私です(笑)。今回はネタになると思って敢えて詐欺師についていってみましたが、これから観光に行かれる方は余計なリスクを負われぬよう、くれぐれもお気をつけください。

活気溢れるハンハーリのバザールは、異国情緒たっぷり。観光はこの国の重要な資源だ (Photo:©木村昭二)

 

エジプトのB級グルメ「コシャリ」。スパゲティミートソースとご飯を一緒に食べている感じ (Photo:©木村昭二) 

 
<取材・執筆>
木村昭二(きむら・しょうじ)
慶應義塾大学卒業。複数の金融機関、シンクタンク等を経て現在はPT(終身旅行者)研究家、フロンティアマーケット(新興国市場)研究家として調査・研究業務に従事。日本におけるPT研究の第一人者。最新刊『終身旅行者PT資産運用、ビジネス、居住国分散―国家の歩き方 徹底ガイド』(パンローリング)が、9月12日発売に!

(構成/渡辺一朗)

 

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