弁護士が明かす「コロナ事件簿」、結婚詐欺や中高生の相談が急増の理由Photo:PIXTA

未曽有のコロナパニックの渦中、思いもよらないトラブルに直面した人は少なくないだろう。法律事務所に寄せられた相談の中には、「コロナウイルスが流行しなければ受けなかったかもしれない」というコロナ禍ならではの相談も増えたという。グラディアトル法律事務所の弁護士である清水祐太郎氏に話を聞いた。(清談社 ますだポム子)

コロナ禍で労働問題、詐欺被害、
ネットトラブルの相談が急増

 コロナ禍で生まれたトラブルは数多い。ネット通販で購入したマスクが届かない「マスク詐欺」や、厚生労働省をかたって「10万円の給付に必要だから」とクレジットカードや銀行口座の情報をだまし取る詐欺。在宅時間が増えたことによる近隣住民との騒音問題など、挙げればキリがないだろう。

 こうしたトラブルも含め、新型コロナウイルスの流行以降、法律相談所には「コロナ禍ならでは」の相談が増えているという。