企業はどれくらいもうけるのが正解?ファイナンスで一発回答!Photo:sorbetto/gettyimages

企業はどれくらいもうける必要があるのか?投資家の期待を数字で表せないのか。そうした疑問に答えるのがファイナンスだ。特集『夏だ!スキルだ!3日で絶対!習得シリーズ 2020』(全30回)の「ファイナンス」(全3回)その2も「5・7・5」の川柳でサクッと覚えよう!(ダイヤモンド編集部副編集長 清水量介)

投資家の期待を数字で表す
ファイナンス川柳でサクッと理解

 ファイナンスのツールを使えば投資判断が可能になる。しかし、その判断をするためには、そもそもどれだけもうければいいのかを把握しておかなければならない。

 まず、本特集【ファイナンスその1】の『ファイナンスは意思決定・投資判断に必須のスキル!川柳でサクッと覚えるでお伝えしたように、ファイナンスではキャッシュを稼ぐことが重要であり、おカネを出してくれた人の期待を上回る必要がある。

 というのも、経営者が事業を進めるための資金をあらかじめ全て手元に持っていることは、まずないだろう。成長するにつれ、銀行から借金をしたり、株式を得る見返りに出資をしてくれる投資家を頼ったりすることになるはずだ。

 そして、銀行にしろ株式による投資家にしろ、企業には成長を期待している。その期待を上回る必要があるということは、企業からしてみれば、その期待は「コスト」ともいえる。つまり、外部からおカネを調達すると、必ずコストがかかるわけで、これをファイナンスの世界では資本コストと呼ぶのだ。

ファイナンス川柳
「投資家の 期待は企業の 調達コスト」

 ファイナンスの世界では、この「投資家からの期待=コスト」が数字で表せる便利な計算式がある。これでどれくらいもうければいいのかの目安を把握できる。難しいことはないので、これも川柳でサクッと覚えていこう。