3日で絶対#マイクロコピーその2Photo:SOPA Images/gettyimages

「マイクロコピー」とは、「非常に細かい箇所に使われるコピー」のことだ。多くの人がスマートフォンを活用するようになった現代において、幾つもの有名企業が取り入れるなど、マイクロコピーの重要性に注目が集まっている。特集『夏だ!スキルだ!3日で絶対!習得シリーズ 2020』(全30回)の「売れる秘訣はたったの2文字!マイクロコピー入門」(全3回)2日目は、マイクロコピーで最も重要な「顧客ファースト」の視点と「クリックトリガー」について、マイクロコピーの第一人者がわかりやすく解説する。

筆者:山本琢磨 (やまもと・たくま)
オレコン代表取締役。1978年生まれ、京都府出身。
デジタルマーケター、グロースハッカー。これまでにWebデザイン、マイクロコピー、トラストフォーマットなど、WebページのA/Bテストやデータ分析に裏付けられた改善方法で、2044社以上の企業にコンサルティングを実施している。著書に『Webコピーライティングの新常識 ザ・マイクロコピー』(秀和システム)など。

マイクロコピーで
大切な6つのキホン

 マイクロコピーはその基本さえ押さえておけば、誰でも使えるようになる。本記事では、特に大切な6つの基本を具体例とともに伝授しよう。

1 簡潔な文章にする

 現代は情報に溢れている。世界では毎日、2エクサバイトのデータが生成されているという。星の数ほどあるWebサイトは、もはや「読まれる」ものではなく、「ざっと見る」ものとなっている。「(Webサイトの訪問者に)自社の商品について詳しく知ってもらいたい」「できるだけ多くの情報を伝えたい」という気持ちで長々とした説明文を加えても、多くの場合、読んでもらえていない。

 例えば、あなたが高速道路で車を運転しているとき、道路標識の存在を認識してから通り過ぎるまでの一瞬で、書かれている言葉全てを理解できなかったという経験はないだろうか?読むのに1秒以上かかる文章は長過ぎるのだ。