ドナルド・トランプ米大統領Photo:Alex Wong/gettyimages

大統領選キャンペーン本格化
盛り上がらない政策論争

 米大統領が2カ月後に迫るなかで、共和党、民主党がともに全国党大会を終え、共和党は現職のトランプ大統領とペンス副大統領、民主党はジョー・バイデン前副大統領と、カマラ・ハリス上院議員がそれぞれ大統領、副大統領候補として正式に指名された。

 9月第一月曜日にあたるレイバーデーから(今年は9月7日)から本選に向けた大々的な選挙キャンペーンに突入する。

 だが政策論争は盛り上がりそうになく、現職に挑む挑戦者かのように民主党攻撃で対立の構図を作り、巻き返しを図るトランプ大統領の思惑だけが目立つ。

コロナ禍で趣異なる
民主、共和両党の党大会

 共和、民主党の全国党大会といえば、正式候補者の指名と受諾だけではなく、集まった代議員たちが党の基本方針を採択し、また大統領候補者の受託演説や党を支持する著名人のスピーチなどに注目が集まる。いわば本選に向けた全国レベルでの派手な開幕式だ。