こうした結果についてAbuelgasim氏は、「今回の研究で対象とした試験のほとんどが、咳症状に対する蜂蜜の効果について検討したものだった。そのため、得られたエビデンスは、咳症状に対する蜂蜜の有効性を、強力に裏付けるものだといえる」と説明している。また同氏は、「蜂蜜は基本的に安全な食べ物であるため、特に、人体に悪影響を与え得る治療の代わりに試してみる価値はある」と話している。

 今回の報告には関与していない、米ノバント・ヘルス統合医療のRussell Greenfield氏も、「風邪に効く治療法は存在しないのが現状だ」とした上で、「蜂蜜は風邪の症状軽減に役立つ可能性があり、安全性も高く、比較的安価である」と蜂蜜の使用に賛同の意を示す。ただし、1歳未満の子どもには、ボツリヌス症を発症するリスクがあるため、蜂蜜を与えてはならないとしている。

 Greenfield氏によると、蜂蜜が風邪の症状に有効な理由は完全に解明されていないが、蜂蜜には抗酸化物質が含まれており、抗菌作用や抗炎症作用があることなどが、これまでの研究で示されているという。一方、風邪の症状に対して処方されることの多い抗菌薬は、細菌を殺す作用はあるが、ウイルスが原因の風邪には効果がなく、有害な影響をもたらす可能性もある。「風邪をひいた人が細菌に二次感染した場合などには、抗菌薬が必要になることもあるが、基本的に、風邪の症状に抗菌薬を処方しても無意味だ」と同氏は説明している。

 なお、Abuelgasim氏によると、実際に風邪で蜂蜜を使用する場合、スプーン1杯分をそのまま食べるべきか、あるいは紅茶に混ぜて飲むべきなのかについては、臨床試験からは明らかにされていないという。そのため同氏は、「自分の好きな方法で摂取するのがベストかもしれない」と話している。(HealthDay News 2020年8月24日)

https://consumer.healthday.com/respiratory-and-allergy-information-2/common-cold-news-142/bee-healthy-honey-may-beat-cold-meds-against-cough-760608.html

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