経済学者、起業家、ニューヨークタイムズ紙など、多方面から絶賛を受ける人生のバイブル『DIE WITH ZERO』の邦訳版が9月29日に発売となる。人生をもっとも充実させるために、金と時間をどう使うべきか? タイトルにある「ゼロで死ね」の真意とは? さまざまな気づきを与えてくれる本書の邦訳版『DIE WITH ZERO ~人生が豊かになりすぎる究極のルール』から、その一部を抜粋して紹介する。

Photo: Adobe Stock

「親と過ごした時間の長さ」は中年以降にまで影響する

 私たちが子どもに与えられる経験のなかには、一緒に過ごす時間そのものも含まれている。子どもにとって、親と過ごす時間は重要だ。子どもの心のなかにある親との思い出は、良くも悪くも彼らの生涯に影響してくる。

 研究によると、幼少期に親から十分な愛情を注がれた人は、成人後も他人と良い関係を築け、薬物中毒になったりうつ病を発症したりする割合が低くなる。

 また、中年の成人7000人以上を対象とした研究では、幼少期に親から受けた愛情の好影響が中年以降も持続することがわかっている。この研究では、被験者に親との思い出について多数の質問をした。

「親は、どのくらいの時間や愛情を与えてくれたか?」
「親は人生について、あなたにどれだけのことを教えてくれたか?」
「子どもの頃の両親との関係をどのように評価するか?」

 などだ。これらに高い点数をつけた人ほど、子ども時代の親との思い出はポジティブなものになる。

 研究の結果、幼少期に親から十分に愛情を注がれた思い出を持っている人は、中年になっても健康状態が良好で、うつ病の発症レベルが低いことが明らかになっている。

「子どもと何かを経験すること」というと、一緒にどこかに出かけたり、何かをしたりするイメージを浮かべる人が多い。だが、親から人生を学ぶこと、あるいは単に一緒に過ごす時間も経験に含まれるのだ。これらは、子どもの成長に必要不可欠だ。親から子に与えられた愛情や時間は、ときとして驚くべき形で報われる。

(本原稿は、ビル・パーキンス著、児島修訳『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』からの抜粋です)