経済学者、起業家、ニューヨークタイムズ紙など、多方面から絶賛を受ける人生のバイブル『DIE WITH ZERO』の邦訳版が9月29日に発売となった。人生をもっとも充実させるために、金と時間をどう使うべきか? タイトルにある「ゼロで死ね」の真意とは? さまざまな気づきを与えてくれる本書の邦訳版『DIE WITH ZERO ~人生が豊かになりすぎる究極のルール』から、その一部を抜粋して紹介する。

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時間に金を使うと、人生の満足度が高まる

 私は、バランスの取れた充実した生活を送るために、金で時間を買うことも大切だと考えている。これは特に、ある程度の収入はあるが、時間は足りていない中年期の人たちにとって効果が高い。

 時間は金よりもはるかに希少で有限だ。私自身、常に金を時間に換える方法を模索している。1日は24時間しかない。だが、工夫次第で自由な時間を最大限増やすことはできる。

 心理学の研究もこれを裏付けている。時間をつくるために金を払う人は、収入に関係なく、人生の満足度を高めることがわかっているのだ。言い換えれば、金で時間を買うメリットを享受するのに、金持ちである必要はない。

 ある実験では、仕事を持つ人を対象に、時間の節約に金を使わせた(別のグループには同じ額でモノを購入させた)。その結果、時間の節約に金を使うほうが大きな幸せを感じられる理由が明らかになった。

 時間節約型のサービス(家事代行など)を利用すると、時間のプレッシャーが軽減され、その日を気分良く過ごせるようになるのだ。こうしたサービスを繰り返し利用していると、毎日を気分良く過ごせ、人生全体の満足度が高まることもわかった。

 私もこの説明は理にかなっていると思う。だが、メリットは他にもあると考えている。つまり、金を払って面倒な雑事から自分を解放するということは、マイナスの人生経験を減らし、プラスの人生経験(それをするための時間を手に入れたので)を増やすことになる。これで、幸福感が増さないはずがない。

(本原稿は、ビル・パーキンス著、児島修訳『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』からの抜粋です)