コロナで失業!雇用保険の受給中に病気になったら給付はどうなる?Photo:PIXTA

 10月1日、新型コロナウイルス感染症の緊急経済対策として導入された「Go To トラベルキャンペーン」に、東京発着の旅行が追加された。

 新型コロナウイルスの感染は、いまだ燻り続けているものの、「ウィズコロナ」の掛け声とともに、国は完全に経済活動の再開に軸足を移したことがうかがえる。

 9月1日発表の「労働力調査(基本集計)」によると、緊急事態宣言の発令によって4月に597万人まで増加した休業者数は、7月は220万人まで減少し、例年の水準まで戻ってきている。ただし、7月の完全失業者数は、前年同月比41万人増の197万人。労働環境はいまだ厳しい状況に置かれており、自らの意思に反して失業し、雇用保険を受給しながら暮らしている人もいる。

 雇用保険の基本手当(失業手当)を受給できれば、当面の生活費はなんとか確保できる。ただし、基本手当は失業中の人が生活費の心配をしないで、新しい仕事を探す活動に専念できるようにするための給付で、再就職への強い意思とともに、心身ともに働く能力があることが給付の大前提となっている。

 そのため、病気やケガの療養中で、すぐに働くことができない人は基本手当を受給することができない。もしも、基本手当をもらっている最中に病気やケガで就職活動ができなくなったら、どうすればいいのだろうか。