「日向 徹」をめぐる
ソーシャルの評価が変わった

 さておき、このドラマはスタートした当初、ソーシャルメディアなどでこんなふうに言われていました。

「『ネットで戸籍を管理するシステムを創る!!』とか、すべてが15年くらい前のITバブル時代の風景に見える」

「今、この時代にこんな会社はあり得ない。小栗君の『冷徹な経営者だけど少年の心を持っている』という設定がありきたり。和製スティーブ・ジョブズってこと? 会社はグーグル風だし、講演シーンはマイケル・サンデル風だし、服選びのシーンはプリティ・ウーマン風だし、『どこかで見たことある』をつなぎ合わせた感じ」

 こんなネガティブな発言が溢れていました。

 しかし、回を重ねるごとに日向 徹の男としてのカッコよさに共感する声が明らかに増えていったのです。

 第9話の一場面から。

「僕たちはこれからパーソナルファイルを取り返す。実際は難しい。JIテックの下請けの下請けでもいい。僕たちが目指した形で、世に送り出す手段はある。名前は残らない。僕らがおもしろいと思う。誰も見たことがない。そして、世の中の人が気に入ってくれる、そういうものをつくろう」

 そして彼(日向 徹)が決めたこの会社の名前は「wonder wall」。

「びっくりする壁? いや、何でもありの壁」「みんな自分がこれだと思うことを主張しろ。ここは僕たちのアイデアをシェアする場所だ」

「NEXT INNOVATION」から追い出され、すべてを失ってどん底のなかから蘇った日向によって、新しい会社の壁にスローガンが書き込まれます。