新しいマネジメントの教科書#5Photo:PIXTA

リモートワークでは画面越しや電話越し、テキストのみのコミュニケーションが基本になるためニュアンスが伝わりにくく、言い方一つで部下に余計なプレッシャーをかけてしまうこともある。特集『新しいマネジメントの教科書』(全18回)の#5では、リモートならではの、上司に最も必要なコミュニケーションスキルといえる「聞き方」を習得していこう。(ダイヤモンド編集部 山出暁子)

リモート上司が使ってしまう
「余計な一言」

 新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言をきっかけに在宅勤務が推進され、解除後も継続している企業は多い。通勤がなくなったことをメリットとする人が多くいる一方で、在宅勤務で孤独やストレスを感じてメンタルの不調を訴える人も増えている。

「離れた場所にいる部下の異変に気付くためには、これまで以上に管理職のコミュニケーションスキルが重要」と話す産業カウンセラーの大野萌子氏は、特に傾聴力、つまり、部下の話を「聞く力」の大切さを訴える。

 部下を「コロナ鬱」にしないためにも、できる管理職に必要な聞く力とはどんなものなのか。大野氏がアドバイスする「良い聞き方・悪い聞き方」のリストも見ながら確認していこう。