オンラインお見合い写真はイメージです Photo:PIXTA

コロナ禍によって、飲食業や観光業など各業界が大きな経済的損失にあえいでいる。婚活業界もその中の一つだ。特に緊急事態宣言中は、対面でのお見合いやデートが困難となり、婚活中の人々にとっては受難の日々だった。しかし、そんな中盛り上がっていたのが、オンラインお見合い。リアルで会わずとも婚活を続けた人たちがいたのだ。お見合い塾の代表であり、カリスマ仲人の山田由美子氏に、コロナ禍での婚活事情について聞いた。(清談社 中村未来)

婚活業界の追い風となった
オンラインお見合い

「自粛中の婚活には、2つのタイプがありました。1つは、仕事がこの先どうなるか分からないし、給料も下がるかもしれないからお見合い塾は退会するという人。もう1つは、自粛で何もすることがないからこのタイミングで婚活を頑張りたいという人です。後者のタイプは、通常よりも気合を入れて婚活することになったので、成果につながる人も多かったです」

 自粛中の婚活について、お見合い塾の山田氏はこう話す。追い風となったのが、「オンラインお見合い」だ。自粛が始まってすぐに婚活業界が取った対策で、マッチングした2人がオンライン対話ツールの「Zoom」を使ってお見合いをするというもの。最初のうちは、山田氏が提案しても嫌がる人がほとんどだったが、いざやってみると思わぬ反響があったという。