「ダジャレそのものが通じてないときにさりげなくわからせるため」(1)のフォローについて第13回で書きましたが、これはいわば「守り」。対して今回は「攻め」のフォローである、「通じていてさらに会話が楽しくorスムーズに進むように」(2)を掘り下げてみます。

 最初に分類から把握して頂きたく。(1)も2種類ありましたが、(2)も同じく2通り。(a)相手orみんなが反応に困っているときに会話をつなぐため、(b)反応あったらさらにがっつりと盛り上げるため、と分けられます。(a)はリカバリー含みなので、「攻め」と言っても安全策の「送りバント」ね。

 (b)は積極的に「ヒッティング」なんですが、これはさらに2分割され、(b-1)ウケた空気をさらにアオリorかぶせて盛り上げる。(b-2)ひざかっくん的空気なら自分のアホさを増幅して和ませる。となります。

相手を困らせたらあなたの責任
ダージャリストは自分でケツを拭く

 ではまず、ダジャレが多く飛び交わない場(つまり世の中のほとんど)で、数多く起こりうるであろう、(a)のケーススタディからいきましょう。

 ダジャレを聞いたとき、意味はわかっているが、笑うほど面白く感じていない。プラス、黙って流していいようなムードでもない流れや人間関係。そんなとき、聞いた側は、ダジャレを発した本人に気を遣い、どう次の会話を展開していったらいいか迷いがち。しょっちゅう、このパターンが繰り返されている関係やコミュニティであれば、いつものパターンというのもあるでしょうが、慣れていない場合は、とまどいつつ、さぐりさぐりの対応となるはず。

 こうなってしまったらそれはもうダジャレを発したあなた自身の責任。自分でケツを拭くのがマナーです。決して「こんにゃろー、オレのダジャレを拾わないんかい!」 とか「いいからさっさと流してくれよー」などと考えないように。他責にしてはいけません。自責と捉え、心地よい会話へ導くのがダージャリストの使命です。さて、ではどうすればよいのか?