ウェブサイト価値ランキング#2Photo:PIXTA

コロナ禍の大きな特徴の一つに、業界によってその影響の度合いに差が生じていることが挙げられる。では、コロナ禍に見舞われる中、各業界のウェブサイト価値はどう変動したのか。特集『DXの勝者はどこだ?ウェブサイト価値ランキング2020』(全7回)の#2では、自動車、住宅関連など12業界別にトップ10を見ていこう。(トライベック・ブランド戦略研究所 後藤 洋、平井郷子/ライター 高橋 学/ダイヤモンド編集部 笠原里穂)

「週刊ダイヤモンド」2020年10月24日号の第2特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

ウェブサイト価値「業界別」ランキング
12業界のトップ10を一挙紹介!

 企業のデジタルメディアの事業貢献度をランキング形式で見ていく本特集。#1『ウェブサイト価値総合ランキング2020【全246社】4位トヨタ、3位ユニクロ…』に続く今回は、業界別にランキングを見ていく。

 まずは、ランキングの指標となる「ウェブサイト価値」とは何なのか。おさらいしておこう。

 本特集では、トライベック・ブランド戦略研究所のデジタルメディアの事業貢献度を可視化する評価システム「ウェブエクイティ」を利用し、企業がウェブサイトやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、アプリなどで行ったデジタルマーケティングの価値を測定。活動価値を「ウェブサイト価値」として金額に換算し、ランキングした。

 ウェブサイト価値は「売上価値」と「情報価値」で構成されており、それぞれの価値の合算によって算出される。

「売上価値」とは、企業のデジタルメディア全般の推定利用者数、およびその利用者に占める商品購入者の割合から、実際の売上高への貢献度を推定したものだ。

「情報価値」は、簡単に言えば企業や商品のブランド力への貢献度を測る指標で、「閲覧価値」と「行動価値」とに分けられる。閲覧価値は、利用者の閲覧ページの内容および閲覧数から導くもので、行動価値は、例えばウェブ会員登録や資料請求など企業のビジネスにつながる消費者の行動から価値を算定したものである。

 では、次ページから12業界別のトップ10を見ていこう。ご紹介する12業界は以下の通りだ。

(1)運輸・レジャー、(2)流通、(3)金融、(4)エネルギー・素材、(5)化粧品・トイレタリー、(6)OTC医薬品・健康機器、(7)趣味・娯楽・その他、(8)食品・飲料、(9)電子・電機、(10)情報・通信、(11)自動車、(12)住宅関連