家族団らん「あなたがいてくれてよかった」は、親から子に対してだけではなく、夫婦同士、そのほかの家族同士でも、口に出して伝えるべき言葉です(写真はイメージです) Photo:PIXTA

今年は、コロナ禍で家族と過ごす時間が大幅に増えています。感染拡大前に比べて「家族の大切さを意識するようになった」という人が増えている一方、“コロナ離婚”のように家族と長い時間過ごすことで精神的ストレスが増えたという人も少なくありません。先行きが見えず不安なこの時代に、家族全員で幸せを感じるにはどうしたらよいのでしょうか。そこで今回は、心理学や統計学をベースに、人が幸せになるメカニズムを研究している「幸福学」の第一人者である前野隆司氏・前野マドカ氏の著書『家族の幸福度を上げる7つのピース』(青春出版社)から、家族間の信頼関係を高めるコミュニケーション方法を紹介します。

「あなたがいてくれてよかった」は万能の言葉

「認められている因子」は、「自分は家族から関心を持たれ、好ましい評価を受けていると思えている状態」です。家族同士、ちゃんと相手のことを気にしていて、その存在を認め合っているという意味であり、信頼関係を構築する上で、とても大切なことです。また、それぞれが社会で一個人として認められていることも、幸福のためには併せて必要です。

 人にはもともと、認められたいと願う承認欲求があり、承認されると人は幸せになることがわかっています。ただし、承認されたあと、主体性を持って自己実現などの段階に進むと人はさらに幸せになるものなので、その前の“幸せの基盤”のようなものだと思ってください。