解析対象者は、年齢が57.6±10.1歳で、BMI22.2±3.24、内臓脂肪面積61.5±32.7cm2であり、15.7%がメタボリックシンドローム(Met-S)に該当した。コーヒー摂取頻度は、1日1回未満が28.0%、1日1回が28.2%、1日2回以上が43.8%、緑茶は同順に50.6%、15.1%、34.2%であり、朝食にパンを毎日食べるという人が41.6%を占めていた。

 まず、コーヒーや緑茶の摂取回数と、BMIおよび内臓脂肪面積との関連を、年齢、性別、喫煙・飲酒・身体活動量、睡眠時間、高血圧・糖尿病・脂質異常症の薬物治療の有無で調整し、重回帰分析を行った。その結果、コーヒー摂取回数が多いほど内臓脂肪面積が小さいという有意な逆相関が認められた(β=-1.652、P<0.001)。コーヒー摂取回数とBMI、緑茶の摂取回数と内臓脂肪面積およびBMIの間には、有意な相関はなかった。

 次に、コーヒーまたは緑茶の摂取頻度がそれぞれ1日1回未満の人を基準として、1日に1回以上飲む人が、肥満(BMI25以上)、内臓脂肪型肥満(内臓脂肪面積100cm2以上)、Met-Sに該当する割合を、前記同様の因子で調整後に比較。すると、コーヒーを1日1回以上飲む人は、内臓脂肪型肥満のオッズ比(OR)は0.746、Met-SのORは0.706であり、有意に有病率が低いことが明らかになった。ただし、肥満の有病率には有意な影響がみられなかった。また緑茶の摂取回数は、肥満、内臓脂肪型肥満、Met-Sのいずれの有病率にも、有意な影響を及ぼしていなかった。

 続いて、朝食にパンを食べるという習慣を追加して検討。その結果、1日1回以上のコーヒー+朝食にパンを食べる人(1,172人)は、肥満のOR0.613、内臓脂肪型肥満のOR0.549、Met-SのOR0.586であり、全ての有病率が有意に低かった。また、1日1回以上の緑茶+朝食にパンを食べる人(730人)も、肥満のOR0.645、Met-SのOR0.659であり、有意に低かった(内臓脂肪型肥満については非有意)。