以上の結果をまとめると、コーヒー摂取回数が多いほど内臓脂肪面積が小さくなり、1日1回以上のコーヒーの摂取習慣のある人では、内臓脂肪型肥満やMet-Sの有病率が低いことが明らかになった。さらに、コーヒー摂取に加え朝食にパンを食べる人では、内臓脂肪型肥満やMet-S有病率がより低かった。

 このような関連の背景として著者らは、コーヒーにはエネルギー消費を増やす作用が報告されていることや、朝食にパンを食べるとそれに合わせてコーヒーを飲む機会が増える可能性があるといった考察を加えている。ただし今回の検討では、朝食でのパンの摂取とコーヒーの摂取回数に有意な交互作用がなく、それぞれが独立して内臓脂肪型肥満やMet-Sの有病率に影響を及ぼしていた。

 研究グループは、本研究が横断研究のために因果関係には言及できず、また、コーヒーや緑茶、パンの摂取量を自己申告による摂取回数で判断しており精度が十分ではない可能性に触れている。加えて、摂取されているパンを、肥満を来しにくい全粒粉パンか否か区別していないことも、限界点の一つに挙げている。その上で、「1日1回以上のコーヒーの摂取と朝食時にパンを食べることの組み合わせは、少なくとも内臓脂肪型肥満とメタボリックシンドロームの有病率が低いことと関連している」と結論づけている。(HealthDay News 2020年11月9日)

Abstract/Full Text
https://www.mdpi.com/2072-6643/12/10/3090

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