1970年に撮影されたマクドナルド店舗の写真。「ゴールデンアーチ」が見える1970年にカリフォルニアで撮影されたマクドナルド店舗の写真 Photo:Hulton Archive/gettyimages

「なぜ硬貨は丸いのか」など、日常でよく目にしたり使用したりするモノでも、その「かたち」が意味していることを知らない人が多いのではないでしょうか。モノの「かたち」に注目してみると、そこには意外な歴史や開発秘話、込められた思いなど、隠された側面が見えてきます。そこで今回は、知的生活追跡班編著の『ドーナツの穴は何のため?「かたち」の雑学事典』(青春出版社)から、よく知っている身近な企業やブランドのロゴマークに隠された意味を紹介します。

Amazonロゴマークにある矢印に込められた意味とは

 今や日常生活の中でたくさんの人が利用するようになったAmazon。新型コロナの収束がまったく見えない時代となり、自宅で過ごす時間が長くなってますますその利便性が注目されている。

 Amazonのロゴマークを思い出してみてほしい。文字の下に矢印のようなものが左から右に向かって描いてある。あれはいったい何なのだろうか。

 じつはあの矢印は、A→Zを表している。つまり「すべての商品をお届けします」ということの象徴なのだ。アルファベットの26文字が頭文字となるすべての商品を扱っているとなれば、逆にいえば「無いものは無い」ということになる。まさにAmazonが自社のプライドをかけたマークなのだ。