暗号資産(仮想通貨)ビットコインPhoto:Jordan Mansfield/gettyimages

 暗号資産(仮想通貨)ビットコインが先週、1万8000ドル(約188万円)の大台を回復し、再び過去最高値が視野に入ってきた。一攫千金を目指す新たな買い手グループが、ビットコインの急騰を支えている。

 コインデスクによると、ビットコインは20日の取引で、1万8965ドルまで値上がりし、2017年12月につけた過去最高値(1万9783ドル)まであと約4%に迫った。上昇率は過去1カ月だけで50%余りに達している。

 投資家の裾野も広がっている。ポール・チューダー・ジョーンズ氏やスタンレー・ドラッケンミラー氏らウォール街の大物から、株価の上げ局面で買い、下げ局面で売るモメンタム投資家まで、幅広い投資家層がビットコインに引き寄せられている。

 投資家の広がりはさらなる買いを呼んでおり、電気自動車(EV)メーカーのテスラ株に見られるような、ファンダメンタルズ(基礎的な条件)を度外視した期待先行の押し上げ相場とも重なる。2017年にビットコインが一世を風靡(ふうび)した際、投資家の熱狂は総じて口コミで広がった。

 最近では、ラジオのスポーツ番組の司会者でさえ、ビットコインを話題にするほどだ。