NATO事務総長イェンスストルテンベルク,ジョー・バイデン次期米大統領Photo:picture alliance/gettyimages

【ブリュッセル】ジョー・バイデン次期米大統領は、北大西洋条約機構(NATO)事務総長と最近行った電話会談の中で、NATOに対する米国の「永続的コミットメント」を約束した。これは、ドナルド・トランプ米大統領が米国をNATOから離脱させるとの脅しや警告を発してきた後だけに、欧州の同盟諸国を安堵(あんど)させた。

 しかし、これまでよりも融和的な米新政権の誕生が近づく中、欧州では公の場で新たな論争が生じている。それは、どの程度まで、そしてどれだけ速いペースで、一段と独立性の高い安全保障の取り組みを目指すべきかについてだ。