CO2削減をうたう企業への投資が長続きしない可能性を考えてみたSDGs(持続可能な開発目標)を投資基準とするとうたう投資家が増えているが、環境株と従来株のどちらに投資するべきなのだろうか(写真はイメージです) Photo:PIXTA

環境重視企業の製品を買うのは良いが、もうけを狙って環境重視企業の株式を買うのは合理的とは言い切れない。(経済評論家 塚崎公義)

環境重視企業の製品を買うのは良いこと

 日本政府は2050年までにCO2などの温室効果ガスの排出を実質ゼロにすると表明している。消費者としても、二酸化炭素(CO2)削減に取り組んでいる企業の製品と、取り組んでいない企業の製品があった場合、前者の方が、価格が多少高くても買うという人は多い。

 CO2削減を目指す企業の製品を買うことで、わずかでも地球環境の改善に貢献できるなら、そのための出費は前向きなものといえるだろう。

 以下では、環境重視企業を環境企業、その株を環境株と記し、そうでない企業を従来企業、その株を従来株と記すこととする。

 投資家サイドをみても、SDGs(持続可能な開発目標)を投資基準とするとうたう投資家が増えているが、環境株と従来株のどちらに投資するべきなのだろうか。

 地球環境のために投資で役立ちたいと考えている「環境投資家」と、金もうけだけのために投資をする「強欲投資家」について考えてみたい。

 なお、強欲といっても悪質な公害企業などに投資することは本稿では考えないこととする。また、強欲投資家は本当の欲張りとは限らない。「投資では強欲にもうけて、そのもうけで割高な環境企業の製品を買う」という選択肢もあるからである。