東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は米国株高を受けて大幅続伸となりました。日経平均は230円高の27,720円で寄り付くと直後に177円高の27,667円まで上げ幅を縮めましたが、直ぐに切り返すと上げ幅を広げ11時20分前に491円高の27,981円まで上昇し475円高で前場を終えました。482円高でスタートした後場の日経平均はさらに上げ幅を広げ12時50分前に節目の28,000円を上回り13時に573円高の28,063円まで上昇した後一旦28,000円を割り込み13時20分過ぎに404円高まで上げ幅を縮めましたが、その後持ち直すと引けにかけて一段高となり結局648円高の28,139円と高値引けで取引を終え昨年来高値を更新しています。こうしたなか新興市場も堅調で東証マザーズ指数と日経ジャスダック平均が揃って上昇となっています。
2.個別銘柄等
昨日の米国市場でハイテク株が買い戻されアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)やエヌビディア(NVDA)などが大幅高となり主要な半導体大手の株式で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が4%近く上げた流れを引き継ぎ日本市場でも半導体製造装置関連銘柄が買われました。東京エレクトロン(8035)が3.9%高、アドバンテスト(6857)が4.7%高、レーザーテック(6920)が4.9%高となりました。東京エレクトロンとレーザーテックは上場来高値を更新し、東京エレクトロンは初めて4万円台に乗せています。
また、ブリヂストン(5108)も6.0%高となりました。傘下の米建材メーカーをスイスの建材メーカーに売却することで約2000億円の売却益を計上する見込みとなったことが好感されました。キユーピー(2809)も9.1%高となりました。2021年11月の純利益が昨年に計上した北米タマゴ事業の株式売却損やサラダ事業の設備などに関わる減損損失がなくなることから前期比で32%近い増益になる見通しを発表したことや、発行済み株式総数の4.19%に相当する600万株を上限とした自社株買いを発表したことで買いを集めました。さらに日経平均が大幅高となるなか指数寄与度の大きいファーストリテイリング(9983)も3.8%高となり、1銘柄で日経平均を122円近く押し上げています。
一方でラウンドワン(4680)が3.8%安となりました。昨年12月の既存店売上高が前年同月比で27%余りの減少となったことが嫌気されました。
VIEW POINT: 明日への視点
本日の日経平均は648円高となりました。米国で民主党が大統領と上下両院の過半数を握るブルーウエーブが実現したことで大型の追加経済対策が実施されると期待が高まり昨日の米国市場で主要3指数が揃って史上最高値を更新したことで大幅高となりました。上げ幅を広げ昨年の12月29日に付けた昨年来高値(27,568円)を大きく超えて節目の28,000円を1990年8月以来、約30年5ヶ月ぶりに回復しました。米雇用統計の発表を控えた3連休前にも関わらず650円近い上昇となり高値引けとなったことから地合いは相当強いといえそうですが、昨日と本日の2日間で1,100円近くも上げていることで一旦は利益確定の売りも出やすいといえます。こうしたなかで連休明け以降もこの勢いを保ち28,000円を維持できるかが注目されます。
なお、小売企業の決算発表が本格化していますが、本日も引け後にローソン(2651)やウエルシアホールディングス(3141)、良品計画(7453)などが決算を発表する予定です。また、日本時間の22時30分には2020年12月の米雇用統計が発表される予定で注目されます。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)
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