お金への執着が強い人ほど投資で儲からない、納得の理由Photo:PIXTA

投資で儲ける人
大損する人の違いとは?

 筆者は長年にわたって証券会社で投資相談の仕事をしてきたので、今まで実に多くの個人投資家を見てきた。個人投資家と一口に言ってもそのタイプはさまざまだし、運用成果も決して一様ではない。なかなか成果を出せないで失敗することが多い人がいる反面、普通のサラリーマンでも長年にわたって投資を続けて大きな財産を築いた人もいる。短期的には投資の成果というものは運不運に左右される面もあるが、長期的に見ると、やはりやり方なり、その人の性格によって成功するか否かはある程度わかるようになる。

 そんな性格のひとつが「お金に対する執着」である。実は今まで何万人もの個人投資家を見てきた筆者から言わせると、「お金に執着のある人ほど投資では儲からない」のだ。これは意外と思われるかもしれないが、筆者が経験してきた限りにおいては間違いなく事実である。

「お金に執着のある人」というのは「お金を得る喜びよりも失う悲しみの方が強い」という人である。つまり、儲からなくてもいいから損をしたくないという気持ちが強い人なのだ。ところが、実を言うとほとんどの個人投資家はこのタイプである。