東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は米国株高を受けて大幅反発となりました。289円高の28,631円で寄り付いた日経平均は直後に360円高近くまで上昇した後10時過ぎに206円高の28,548円まで上げ幅を縮めましたが、切り返すと前引け間際に408円高の28,750円まで上昇し389円高で前場を終えました。374円高の28,716円でスタートした後場の日経平均は12時40分過ぎに332円高の28,674円までやや弱含みましたが、その後引けにかけて上げ幅を広げ大引け間際に443円高の28,785円まで上昇し本日の高値を付けると結局437円高の28,779円で取引を終えています。こうしたなか新興市場はまちまちで東証マザーズ指数が下落となった一方で、日経ジャスダック平均は上昇となっています。
2.個別銘柄等
マツダ(7261)が18.5%上昇しストップ高となりました。新型コロナウイルスで低迷していた中国や米国などの新車販売が回復したことなどから10-12月期の営業損益が3四半期ぶりに黒字に転じ、今期の営業赤字が回避できる見込みとなったことで買いを集めました。コスト削減策などが奏功し10-12月期の営業損益が3四半期ぶりに黒字となったリコー(7752)も急伸し11.2%高となっています。貨幣処理機大手のグローリー(6457)も7.2%高となりました。2021年度以降に導入される新500円硬貨の識別に向けた機器改修が想定より増えたことなどで10-12月期の営業利益が前年同期比で5四半期ぶりに増益に転じ、通期の見通しを引き上げたことが評価されました。
また、日本テレビホールディングス(9404)も10-12月期の営業利益が増益に転じ通期の見通しを上方修正したことで10.3%高となっています。NTTデータ(9613)も9.5%高となり昨年来高値を更新しました。国内のシステム開発で不採算案件が減ったうえ、金融機関からの新規受注も寄与し2020年4-12月期の営業利益が前年同期比14.3%増と二桁の伸びとなったことが好感されました。さらに決算を受けて昨日に大幅高となったソニー(6758)は本日も買いが続き6.9%高となり昨年来高値を更新しています。
一方で古河電気工業(5801)が7.4%安となりました。2021年3月期の営業利益を上方修正したものの市場予想に届かなかったこともあって売りが優勢となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
本日の日経平均は437円高となりました。昨日の米国市場が経済指標の改善や追加の経済対策への期待から上昇し、S&P500株価指数とナスダック総合株価指数が史上最高値を更新したことから買いが優勢となり円安が進んだこともあり上げ幅を広げました。こうしたなかでバリュー株物色の流れが強まったこともあってTOPIXが1月14日に付けた昨年来高値(1,873ポイント)を更新しました。日経平均も週明け以降の高値更新が期待されますが、仮に高値を上回ることになれば節目の29,000円回復への期待が一段と高まりそうです。
なお、本日も引け後には日本製鉄(5401)やスズキ(7269)、三井不動産(8801)、NTT(9432)などが決算を発表するほか、日本時間の22時30分には1月の米雇用統計が発表される予定で注目されます。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)
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