
業界への影響力は絶大!
安定性抜群の財務
食品スーパー(SM)業界に少しでも関わる仕事をしていれば、ヤオコー(埼玉県/川野澄人社長)の名を聞かないことはないだろう。
1890年に埼玉県・小川町に開業した青果店から始まり、今や総店舗数168店舗(※ヤオコー単体、2021年1月末時点)のSMチェーンに成長したヤオコー。同社が業界に与える影響力は絶大で、「商品政策や売場づくりはヤオコーさんをベンチマークしている」というSM関係者も多く、旗艦店をオープンすれば全国から同業者が視察に訪れる。
その影響力は同業者だけにとどまらず、食品メーカーや卸といった仕入れ先にも及んでおり、「自社商品をヤオコーで力を入れて扱ってもらえるということは、仕入れ先にとって大きなインパクトとなる。『ヤオコーに育ててもらった』と話すベンダー担当者も少なくない」(業界関係者)という。
なぜ、ヤオコーはこれほどまでに業界で注目されるのか。同社の強さはどこにあるのだろうか。