東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は反発し30,000円の大台を回復しました。日経平均は142円高の29,662円で寄り付くと取引開始から20分余りで486円高の30,006円まで上昇し30,000円をわずかに上回りました。その後30,000円を下回り10時40分過ぎに272円高の29,792円まで上げ幅を縮めましたが、持ち直すと347円高の29,867円で前場を終えました。356円高の29,876円でスタートした後場の日経平均はさらに持ち直し再び30,000円を上回ると大引け間際に572円高の30,092円まで上昇し結局564円高の30,084円で取引を終え昨年来高値を更新しています。
こうしたなか新興市場はまちまちで東証マザーズ指数が上昇となった一方で、日経ジャスダック平均は下落となっています。
2.個別銘柄等
オリンパス(7733)が急伸し12.2%高となりました。主力の内視鏡事業が欧州や中国で回復したことなどで2020年10-12月期の営業利益が前年同期比で4四半期ぶりに増益に転じ、通期の見通しを605億円から795億円に引き上げたことが評価されました。凸版印刷(7911)も5.1%高となりました。企業や政府、地方自治体などのアウトソーシング需要が想定以上に伸びていることや半導体関連需要が好調に推移していることなどで10-12月期の営業利益が3四半期ぶりに増益に転じ通期の見通しを400億円から520億円に上方修正したことが好感されました。サンリオ(8136)も10-12月期の営業損益が4四半期ぶりに黒字に転換したことで4.7%高となっています。
荏原製作所(6361)も一時18.9%上昇しストップ高となる場面がありました。半導体製造工場の稼働率が上昇していることを受け半導体向けの研磨装置が好調で2021年12月期の営業利益が430億円と過去最高益となる見通しを発表したことで買いを集めました。
一方で楽天(4755)が6.5%安となりました。携帯事業における基地局設置などの先行投資が響き2020年12月期の営業損益が938億円の赤字に転落したことが嫌気されました。ライオン(4912)も新商品の販促費用や国内の新工場に関わる減価償却費が重荷となり2021年12月期の営業利益が前期比で3割を超す減益となる見通しを発表したことで6.1%安となっています。
VIEW POINT: 明日への視点
本日の日経平均は564円高となりました。先週末の米国市場で主要3指数が揃って史上最高値を更新したことで買いが優勢になると、寄り付き前の8時50分に発表となった2020年10-12月期の実質GDP速報値が前期比年率12.7%増となり市場予想を上回ったこともあって上げ幅を大きく広げ1990年8月以来およそ30年半ぶりに30,000円の大台を回復しました。30,000円を付けたことで一旦は達成感も出そうですが、こうしたなかでこれまでの勢いを維持してさらに上値を伸ばすことができるかがポイントとなりそうです。
なお、決算発表も終盤ですが本日も引け後にリクルートホールディングス(6098)などが決算を発表する予定です。また、今晩の米国市場はプレジデントデーの祝日で休場です。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)
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