クラブハウス人気の音声SNS「Clubhouse」が爆発的な成長を遂げた秘密とは Photo:SOPA Images/gettyimages

人気急上昇中の音声SNS、米クラブハウス。従業員10人あまりの小さな企業が世界的サービスを運用している陰には、知られざる中国企業アゴラの姿があった。日本企業の導入も進むアゴラの実力とは、課題のセキュリティー不安とはなにか?(ダイヤモンド編集部特任アナリスト 高口康太)

たった10人あまりで世界的サービス
クラブハウスの秘密とは

 米国発の音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」が話題だ。リリースからまだ9カ月の新興アプリだが、世界の週間アクティブユーザー数は200万人を突破。日本でも著名人や芸能人が大挙参入する盛り上がりを見せている。

 運営企業の米アルファ・エクスプロレーションは今年1月の資金調達で、10億ドル(約1050億円)もの企業価値評価を受け、ユニコーン企業(評価額10億ドル以上の未上場企業)の仲間入りを果たした。2020年2月の創業から信じられないようなスピード出世だが、従業員数はいまだに10人程度だという。

 この小さな企業が、クラブハウスのような世界規模の高品質なサービスを提供できるのはなぜだろうか?実はクラブハウスは、技術インフラを中国企業アゴラに全面的に依存しているのだ。