38万部超のベストセラー『餃子屋と高級フレンチ』シリーズでおなじみの著者・林 總氏の最新刊『たった10日で決算書がプロ並みに読めるようになる！ 会計の教室』がダイヤモンド社から発売になりました。本連載では、同書の中から抜粋して決算書を読み解くために必要な基本の知識をお伝えしていきます。登場人物は、林教授と生徒の川村カノンの2人。知識ゼロから始めて、いかにして決算書を読み解くスキルを身につけていくのか？　川村カノンになったつもりで、本連載にお付き合いください。

キャッシュフロー計算書は、<br />直接法で作成するのが理にかなっているが<br />実務では、なぜ使われないのか？Photo: Adobe Stock

ほとんどの会社で直接法は採用されていない

林教授　これが水路の図と直接法による営業キャッシュフローだ。

キャッシュフロー計算書は、<br />直接法で作成するのが理にかなっているが<br />実務では、なぜ使われないのか？
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キャッシュフロー計算書は、<br />直接法で作成するのが理にかなっているが<br />実務では、なぜ使われないのか？
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カノン　直接法ってお金の流れそのものでわかりやすいし、作るのは簡単そうですね。

林教授　そうだね。しかし実際には、ほとんどの会社で直接法は採用されていないんだよ。

カノン　なぜですか？

林教授　たしかに直接法は理にかなっている。だが重大な欠陥がある。